A.D.A.EDITA Tokyo

A.D.A.EDITA Tokyo：建築デザイン界を牽引する出版社

A.D.A.EDITA Tokyo（エーディーエー・エディタ・トーキョー、株式会社エーデイーエー・エデイタ・トーキヨー）は、建築専門出版社として1970年に建築写真家の二川幸夫氏によって設立されました。

二川幸夫氏は、伊藤ていじ氏との共著『日本の民家』により1959年度毎日出版文化賞を受賞するなど、早くから高い評価を得ていました。1959年からはアメリカでの取材を始め、以降、年間の約3分の2を海外での取材撮影に費やすなど、建築写真の分野で多大な貢献を果たしました。

A.D.A.EDITA Tokyoは当初、不定期刊行物を中心に出版活動を行っていましたが、後に広告掲載を一切行わない定期刊行物へと移行。その代表的なシリーズが『GA JAPAN』です。

最も初期の出版物である『GA』（グローバル・アーキテクチュアー）シリーズは、著名建築家の代表作を1～2作品取り上げる特集号として知られています。1970年10月にフランク・ロイド・ライトのジョンソン・ワックス本社を取り上げた第1号が発行されて以来、世界中の建築愛好家から高く評価されています。

20世紀を代表する建築家ミース・ファン・デル・ローエ、ヴァルター・グロピウスといったバウハウス関連の建築家から、アントニオ・ガウディ、現代アメリカを代表するフランク・ゲーリーやフィリップ・ジョンソンなど、幅広い建築家の作品を網羅しています。

新建築社といった他の建築専門出版社とは異なる独自の視点と、高い編集水準で、建築デザイン界を長年にわたって牽引する存在となっています。

東京都渋谷区千駄ヶ谷に本社を置くA.D.A.EDITA Tokyoは、本社にGAギャラリーとブックショップを併設。展覧会や建築家の講演会、シンポジウムなども開催し、GAシリーズをはじめとする建築関連書籍を販売しています。

創業者である二川幸夫氏は2013年3月に逝去されましたが、現在は息子の二川由夫氏と二川立夫氏が事業を継承し、A.D.A.EDITA Tokyoの活動を継続しています。

主要な出版物

A.D.A.EDITA Tokyoは、数多くの重要な建築関連書籍を出版してきました。その中でも特に有名なシリーズを以下に挙げます。

『GA』（1970～1999年、全77号）：世界を代表する建築家の作品を、建築写真と詳細な解説で紹介するシリーズ。
『GA JAPAN』：日本の建築作品を特集する隔月刊誌。100号以上が刊行されています。
『GA HOUSES』：世界中の住宅建築を特集する不定期刊行物。100号以上が刊行されています。
『GA DOCUMENT』：世界中の建築作品（主に住宅以外）の設計図を掲載する不定期刊行物。
『GA 現代建築全集』（全13巻、2001～2015年）：現代建築の重要な作品を網羅した全集。
『GA 世界現代住宅全集』（全50巻予定、2009年～）：世界の現代住宅建築を紹介するシリーズ。
* 『フランク・ロイド・ライト全集』（全12巻）：フランク・ロイド・ライトの作品を網羅した全集。

これらの出版物は、建築史や建築デザインの研究に欠かせない重要な資料として、世界中の建築家、研究者、学生などから高く評価されています。A.D.A.EDITA Tokyoは今後も、建築文化の発展に貢献していくことが期待されています。

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