A1407PT

簡単ケータイ A1407PTは、韓国のパンテック社が開発し、KDDIおよび沖縄セルラー電話がauブランドで販売したCDMA 1X（後のau 3G）に対応した携帯電話です。この端末は、A1400シリーズの最後に開発され、発売された音声通話専用モデルであり、特徴的な機能として骨伝導スピーカーを搭載しています。

概要

A1407PTは、同社のA1405PTやA1406PTと同様に、EZアプリ（BREW）には対応していません。その代わりに、パンテックが本機専用に開発したJavaプラットフォームを採用しています。2009年6月の時点では、既存のCDMA 1Xに対応した音声用端末として、新品で購入できる唯一の機種でしたが、翌月には販売を終了しました。

歴史

2007年10月16日：KDDIとパンテックワイヤレスジャパンが共同で公式発表を行いました。
2007年11月12日：東北、北陸、関東、中部、関西、中国、四国地区で販売が開始されました。
2007年11月13日：上記以外の地域でも販売が開始され、全国での販売体制が整いました。
2009年7月：販売が終了し、市場から姿を消しました。
2012年7月22日：L800MHz帯（旧800MHz帯・CDMA Band-Class 3）によるサービスが終了したため、この機種は使用できなくなりました。

対応サービス

A1407PTは、以下のauのサービスに対応していました。

EZ着うた
EZ待ちうた
EZムービー
ムービーメール(L)
フォトメール

これらのサービスを通じて、音楽や動画、写真の送受信を楽しむことができました。しかし、前述のとおり、2012年のサービス停波によりこれらのサービスも利用できなくなりました。

特徴

A1407PTの最大の特徴は、骨伝導スピーカーの搭載です。これにより、騒がしい場所でも比較的クリアな音声で通話が可能でした。また、専用のJavaプラットフォームを採用することで、独自のアプリケーションや機能を実現していました。

簡単ケータイシリーズ

本機は、簡単ケータイシリーズの一環として、シニア層や携帯電話の操作に不慣れなユーザーをターゲットとしていました。そのため、操作がシンプルで、文字やアイコンも大きく表示されるなど、使いやすさを重視した設計がなされていました。

販売終了とサービス停波

2009年7月に販売が終了し、2012年7月にはL800MHz帯のサービスが停止したことで、この機種は完全に利用できなくなりました。これは、携帯電話の技術進歩やサービスの移り変わりを示す出来事であり、時代の流れを感じさせます。

総括

簡単ケータイ A1407PTは、骨伝導スピーカーや専用Javaプラットフォームなど、当時の携帯電話としては先進的な技術を搭載した端末でした。シンプルで使いやすい設計でありながら、auの様々なサービスに対応するなど、多機能性も兼ね備えていました。しかし、販売終了とサービス停波により、現在は利用することができない過去の遺物となっています。

関連項目

携帯電話
au (携帯電話)
パンテック
CDMA 1X
CDMA2000 1x
簡単ケータイ

外部リンク

A1407PTオンラインマニュアル
メーカーサイト(日本語)

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