A5526K

A5526Kは、京セラがauブランドを展開するKDDIおよび沖縄セルラー電話向けに製造したCDMA 1X（後のau 3G）に対応した携帯電話です。2007年に発売され、スリムなデザインと使いやすさを追求したモデルとして、幅広いユーザーに利用されました。

デザインと機能

A5526Kは、京セラ製機種に共通するスリムなデザインが特徴で、厚さは約14.7mm（最厚部約16.8mm）と、ベースとなったW44Kよりも薄型化されています。この薄さながら、EZ FMラジオや外部メモリに対応しており、音楽やデータの保存が可能です。また、使いやすさを考慮した機能も充実しており、「かんたんモード」を搭載し、初心者でも簡単に操作できます。さらに、「でか文字」「でか受話音」「でか着信音」「でかバイブ」「でか時計」「でかアラーム」といった、視覚や聴覚をサポートする「でか」機能が搭載されています。メニュー表示も大きく見やすい「でかメニュー」、アイコンも大きく見やすい「でかピクト」に対応しています。キーには、押しやすく文字が見やすいフレームレスキーを採用し、操作性を高めています。ただし、高齢者や身体の不自由なユーザー向けの「フレンドリーデザイン」には対応していません。

安全性

A5526KのSAR値は0.212W/kgで、他の携帯電話と比較して低い部類に入ります。これは、人体への電波の影響を考慮した設計がなされていることを示しています。

発売と販売終了

A5526Kは、2007年5月22日にKDDIおよび京セラから正式発表され、同年5月31日に北陸、九州地区で先行発売されました。その後、6月1日に北海道、東北、関東、中部、四国、沖縄地区、6月2日に関西、中国地区で順次発売されました。しかし、2008年3月に販売を終了しました。

利用終了

2012年7月22日には、L800MHz（旧800MHz帯・CDMA Band-Class 3）帯による音声・通信サービスの停波に伴い、A5526Kはこの日以降使用不可能となりました。これは、携帯電話の通信規格の変遷によるもので、旧世代の通信規格に対応した機種は、サービス終了とともに利用できなくなります。

関連情報

A5526Kに関連する情報として、以下のものがあります。

KDDI：auブランドの携帯電話サービスを展開する企業。
au (携帯電話)：KDDIが提供する携帯電話サービスのブランド。
CDMA 1X：A5526Kが対応していた旧世代の携帯電話通信規格。
京セラ：A5526Kを製造した日本の電子機器メーカー。
W44K：A5526Kのベースとなった携帯電話。
W62K：A5526Kの後継機種。

A5526Kは、当時の携帯電話市場において、スリムさと機能性を両立させたモデルとして、一定の評価を得ました。現在では利用できませんが、携帯電話の進化の歴史を語る上で重要な機種の一つと言えるでしょう。

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