ABCクッキングスタジオ

ABCクッキングスタジオの概要

ABCクッキングスタジオは、東京都千代田区丸の内に本社を置く料理教室運営会社です。国内外での展開を進め、日本国内では北海道から沖縄まで広がっており、アジアを中心に163のスタジオを展開しています。これらのスタジオは、ショッピングセンター内に位置し、ガラス張りのオープンスタジオ形式を採用しているため、外から教室の様子を見ることができます。これにより、料理を学ぶことの楽しさや雰囲気を感じやすくなっている点が特徴です。

当初、ABCクッキングスタジオは女性専用の教室としてスタートしましたが、2014年からは男性も受け入れるようになり、より多様な受講者に対応しています。また、子供向けの「abc kids＋」や、大人向けの健康を意識した「OTONA ABC Cooking Studio」、自由に料理を楽しむ空間である「Whip」など様々なサービスを提供しています。

国際展開と受講者数

ABCクッキングスタジオは、日本国内の他にも中国、香港、台湾、韓国、シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシアなど合計9か国に進出しており、急速に成長を続けています。2019年4月時点での生徒数は、国内外合わせて約33万人にのぼり、そのうち70%は20代から34歳の方々で構成されています。この世代をターゲットにしたプログラムやマーケティング戦略が功を奏している結果といえるでしょう。

海外進出のきっかけは、2010年の中国・上海における1号店のオープンであり、その後も多くの店舗を展開しています。2019年時点では上海で3店舗、北京で2店舗などアジアの主要都市に密集しており、その規模は拡大を続けています。

しかし、2024年7月31日には中国の12店舗を突然閉鎖する決定が下され、その理由は資金繰りの悪化とされています。この閉鎖に関して、中国国内のSNSでは「返金が難しい」という声が多く見られ、日本企業としての信頼性に対する不安も浮き彫りになっています。

歴史

ABCクッキングスタジオの歴史は1985年に遡ります。その年、静岡県藤枝市で横井啓之氏が食器や調理器の販売とともに料理教室を始めたことが起源です。1987年には株式会社ジェンヌを設立し、その後1993年に渋谷に初めて店舗を出店しました。1999年には初のガラス張りのスタジオを大宮ロフトにオープンし、2003年に社名をABC Cooking Studioに変更しました。

その後、様々なプログラムの展開を進め、次々に新たな店舗をオープンしていきました。また、2014年にはNTTドコモとの資本提携を行い、企業としての基盤をさらに強化しました。最近では、健康志向の高まりを受け、大人向けのプログラムなど新たな企画にも取り組んでいます。また、フランチャイズや国際展開にも注力しています。

結論

ABCクッキングスタジオは、ただの料理教室ではなく、健康的なライフスタイルを提案し、食育の重要性を広める取り組みを行っています。多様なプログラムと国際的な展開を通じて、今後も成長が期待される企業です。

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