ACDC通り

ACDCレーンは、オーストラリア・ビクトリア州メルボルン中心部のフリンダース・レーンから伸びる、全長50メートルほどの短い通りです。かつてはコーポレーション通りと呼ばれていましたが、2004年10月1日に、オーストラリアを代表するロックバンド、AC/DC|AC_DCを讃えて改名されました。

改名に際しては、メルボルン市議会で全会一致の賛成を得ています。ただし、バンド名にある「AC」と「DC」の間の稲妻マークは、地名表記の規則に合わないため、通りの名前としては省略されました。

当時のメルボルン市長、ジョン・ソーは、改名式典で「ここは天国行きの小路」と述べ、AC/DC|AC_DCの代表曲「地獄のハイウェイ」をもじってユーモアを交えたスピーチを行いました。式典ではバグパイプ楽隊がAC/DC|AC_DCの「It's a Long Way to the Top」を演奏し、新たな通りの誕生を祝いました。

改名の背景には、AC/DC|AC_DCがメルボルンと深い繋がりを持ち、オーストラリアの文化を世界に広める大使としての役割を果たしていること、そして、この通りがメルボルン市内でバーやロック関連施設が集まるエリアに位置していることが挙げられます。

また、コーポレーション通りという名称が、固有の名称を持たない通りを指す一般的な言葉として使われていたことも、改名の理由の一つです。

ACDCレーン沿いには、ロックンロール・ナイトクラブのチェリーバーがあり、ロックファンにとっては聖地のような場所となっています。

実は、ACDCと名の付く通りは、メルボルンだけではありません。スペインの首都マドリード近郊のレガネスにも、「AC/DC|AC_DC通り」が存在します。こちらは2000年3月22日に命名されており、メルボルンのACDCレーンよりも6年早く誕生しました。レガネスのAC/DC|AC_DC通りの命名式には、AC/DC|AC_DCのメンバーであるアンガス・ヤングとマルコム・ヤングも参加しています。

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