AI-TV

バラエティ番組『AI-TV』の概要

『AI-TV』は、フジテレビ系列で2017年10月30日から2018年3月12日まで放送されたバラエティ番組です。この番組は、若手芸人を中心に構成され、AI技術を活用した新たなエンターテイメントの形を模索しました。また、MCを務めたのは人型ロボットのPepperであり、次世代の芸人たちが集結した新しい波の一員として独自の企画が披露されました。

番組の背景

『AI-TV』は、2017年4月から9月にかけて放送された次世代スター発掘番組『新しい波24』のメンバーから選ばれた5組の若手芸人によって構成されました。これまでの「新しい波」シリーズではユニットコント番組が制作されてきましたが、この番組ではAIが提案した企画に基づくVTRが制作されました。これにより、番組は新しい形式のバラエティ番組へと進化を遂げました。

番組の創成

当初、放送開始日は2017年10月23日を予定していましたが、月9ドラマの放送スケジュールの変更により、1週間遅れてのスタートとなりました。番組のプロモーションとして、AI-TVの紹介映像が制作され、また、テーマソングにはSuchmosの「GAGA」が使用されるなど、音楽面でも工夫が凝らされました。

放送の終焉

2018年2月12日の放送では、同枠で新しい番組『石橋貴明のたいむとんねる』が開始されることが発表され、当番組の放送が3月で終了することが正式に知らされました。最終回直前には新メンバーオーディションを実施し、旧メンバーとの対決が行われました。この対決では、負けたメンバーが最後の出演を果たせないという厳しいルールが設けられました。結果、ハナコに敗れた四千頭身とバビロンが降板することとなりました。

最終的に、2018年3月12日をもって番組は終了しました。『新しい波』からの派生番組としては、最も短い放送期間であり、当初目指していた2020年までにゴールデンタイムへの進出は果たせませんでした。しかし、短い期間ではありましたが、出演した芸人達はその後各々成功を収めることとなりました。

出演者とコーナー

MCのPepperのもと、霜降り明星、バッドナイス、フースーヤ、ゆりやんレトリィバァ、四千頭身、バビロン、ハナコといった若手芸人たちがレギュラー出演し、様々な企画を展開しました。例えば、AIを利用して白黒写真に色をつけるプロジェクトや、女子高校生のスマートフォンの履歴をチェックする面白企画などがありました。特に独自性が際立ったのは逆ヒッチハイクの企画で、若手芸人が車で大阪を目指す中、女性に乗車してもらうという挑戦でした。

まとめ

『AI-TV』は短命に終わったものの、出演者同士の交流はお笑い第七世代の基盤となり、後の成功に繋がりました。番組終了後も、一部のメンバーは様々な舞台で活躍し続け、影響を与えています。2021年には、再びフジテレビのゴールデンタイムで同じメンバーが共演するなど、番組の理念はその後も色濃く受け継がれていくこととなりました。

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