AMURO NAMIE FIRST ANNIVERSARY 1996 LIVE AT MARINE STADIUM

『AMURO NAMIE FIRST ANNIVERSARY 1996 LIVE AT MARINE STADIUM』

概要と位置づけ

『AMURO NAMIE FIRST ANNIVERSARY 1996 LIVE AT MARINE STADIUM』は、日本の音楽シーンに大きな足跡を残した歌手、安室奈美恵が初めてリリースした記念すべきライブ映像作品です。この作品は、彼女のキャリアにおいて非常に重要な意味を持つ公演を記録しています。

本作は、1996年12月4日にまずVHSフォーマットで市場に登場しました。その後、メディアの主流が変化したことに伴い、2000年9月27日には待望のDVD化が実現しています。いずれもエイベックス トラックスより発売されています。

記念すべきライブ公演

この映像作品の核となっているのは、1996年9月1日に千葉マリンスタジアム（現：ZOZOマリンスタジアム）で開催された、当時のライブツアー「SUMMER PRESENTS '96 AMURO NAMIE with SUPER MONKEY'S」の最終公演の模様です。このツアーは、オリコンチャートでミリオンセールスを達成し、安室奈美恵の人気を不動のものとした2ndアルバム『SWEET 19 BLUES』を引っ提げて行われました。スタジアムを埋め尽くした観客の熱気と、当時の安室奈美恵の勢いがそのままパッケージされています。

グループ活動の終焉と新たな船出

この千葉マリンスタジアムでのライブは、単なるツアーの締めくくり以上の意味を持っていました。この公演をもって、「安室奈美恵 with SUPER MONKEY'S」としてのグループ活動が正式に終了し、メンバーはそれぞれの道を歩むことになったのです。安室奈美恵はソロアーティストとして、他のメンバー（MAX）は新たなグループとして、独立した活動を開始する、まさに歴史的な転換点となったライブが、この作品には収められています。

豪華ゲストの共演

この記念すべきステージには、豪華なゲストミュージシャンが花を添えました。TRFのSAM氏、音楽プロデューサーであるm.c.A・T氏、世界的に有名なパーカッショニストであるシーラ・E氏、そして安室奈美恵の多くのヒット曲を手がけた小室哲哉氏らがゲスト出演し、安室奈美恵と共に観客を熱狂させました。異なるジャンルで活躍するアーティストたちとの共演は、ライブに多様な魅力とサプライズをもたらしています。

リリース形態の変遷

前述の通り、本作は最初にVHSとして発売され、後にDVD化されました。さらに、より多くのファンが手に取りやすいよう、いくつかの廉価版や限定版もリリースされています。

2005年3月24日には、期間限定の特別価格盤が発売されました（同年4月30日までの期間限定出荷）。これは、それまでのDVD版と比較して価格が手頃になったことに加え、パッケージが通常サイズのトールケースに変更された点が特徴です。ジャケット写真や収録されている映像内容は、2000年に発売されたDVD版と同一でした。

そして、安室奈美恵のデビュー20周年を記念する企画の一環として、2012年9月16日には期間限定のスペシャルプライス盤が発売されました（同年12月25日までの期間限定出荷）。これもファンにとっては、初期の貴重なライブ映像を手に入れる絶好の機会となりました。

収録楽曲

ライブで披露され、本作に収録されている楽曲は以下の通りです。当時のヒット曲から、アルバム『SWEET 19 BLUES』からの楽曲まで、幅広い選曲となっています。

OPENING (2:20)
TRY ME 〜私を信じて〜 (4:03)
ハートに火をつけて (3:31)
愛してマスカット (4:03)
ダンシング・ジャンク (4:50)
Rainy DANCE (3:40)
i was a fool (4:40)
PRIVATE (6:41)
Don't wanna cry (5:36)
I'll JUMP (4:55)
Joy (5:56)
Body Feels EXIT (4:21)
LET'S DO THE MOTION (4:05)
You're my sunshine (5:41)
Chase the Chance (4:49)
GO! GO! 〜夢の速さで〜 (5:18)
Stop the music (2:56)
GET MY SHININ' (4:36)
* SWEET 19 BLUES (7:51)

この作品は、安室奈美恵がソロアーティストとして飛躍する直前の、グループとしての集大成であり、同時に新たなスタート地点となった重要なライブの記録として、今も多くのファンにとって価値のある一本となっています。

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