APS-95

APS-95 自動小銃

APS-95は、1995年にクロアチアのコンチャルアルマ D.O.O.で開発された自動小銃です。その名称は「1995年式 サモクレス型自動小銃」を意味し、AK-47をベースに設計されています。

開発の背景

1990年代初頭、クロアチア軍は旧来の7.62x39mm弾を使用するM70小銃を主力としていました。しかし、より近代的な5.56x45mm NATO弾への移行を検討し始めます。クロアチア独立戦争中に南アフリカ製のベクターR4（イスラエルのガリルARのコピー）を輸入し、その性能に感銘を受けたことが、国産5.56mm小銃開発のきっかけとなりました。

1993年頃にはAPS-95が部分的にクロアチア軍に採用されましたが、予算の制約からごく少数の配備に留まりました。

設計の特徴

APS-95は、ベクターR4をベースとして開発されており、35連マガジンも共通のものを使用します。しかし、レシーバーはベクターR4とは異なり、プレス加工で製造されているため、軽量化と製造コストの削減に貢献しています。

セレクターレバーの配置はベクターR4と類似しており、右側面にダストカバーと一体化した大型のセレクター、グリップ左側面に小型のセレクターを備えます。ただし、表記は異なり、フルオートは「R」(Rafalno)、セミオートは「P」(Pojedinacno)、セーフティーは「Z」(Zakoceno)となっています。銃床は、ベクターR4およびガリルのものをそのまま流用しています。

ハンドガードは、独自のプラスチック製で、左右から挟み込むような構造で分解・組み立てが可能です。グリップも独自形状で、より角度が大きく、フィンガーチャネルを備えています。

APS-95の最大の特徴は、レシーバーカバー上部に設けられたキャリングハンドル兼用の1.5倍光学照準器です。キャリングハンドル内部には、従来のアイアンサイトも備わっており、状況に応じて使い分けることができます。

脚注

出典: https://fdra.blogspot.com/2014/01/fusil-de-asalto-aps-95-croacia.html

関連項目

AK/AKM
IMI ガリル
ベクター R4
* AUG - 同様にキャリングハンドルを兼ねた光学照準器を備える。

外部リンク

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