Abnステーション

abnステーション

『abnステーション』は、長野県を放送対象地域とするテレビ朝日系列（ANN）の放送局、長野朝日放送（abn）で平日夕方に生放送されている地域情報番組です。長野県のニュースを中心に、生活情報や天気予報などを伝える、同局を代表するローカルワイドニュース番組として親しまれています。番組のロゴは「abn station」と表記されることもあります。

歴史と概要

本番組は、長野朝日放送が開局した1991年4月1日にスタートしました。その番組名には、当時テレビ朝日系列の看板報道番組だった『ニュースステーション』と同じ「ステーション」が冠されています。開局と同時期には、ANN系列の夕方の全国ニュース番組として『ステーションEYE』も放送を開始しており、これら「ステーション」を冠する報道番組群の一翼を担っていました。

現在、テレビ朝日系列に属する全国24局の中で放送されている夕方ローカルニュース番組の中で、『abnステーション』は最も長い歴史を持っています。abnが開局する以前、長野県ではテレビ信州（TSB）が日本テレビ系列（NNN）とテレビ朝日系列（ANN）のクロスネット局として運営されており、夕方にはANN制作のニュース番組をネットする形で放送が行われていました。

放送技術の進化

2006年8月28日に行われた番組のリニューアルでは、同年10月1日の地上デジタル放送開始を見据え、ハイビジョン制作へと移行しました。これに伴い、番組のロゴ、テロップ、スタジオセットが一新されています。音声モードも従来のモノラルからステレオに変更され、スタジオ映像だけでなく、長野市や松本市周辺の取材映像、一部のニュース特集などもハイビジョン対応となりました。地上アナログ放送が終了する2010年7月5日からは、アナログ放送ではレターボックス形式での放送が実施されました。

放送時間の変遷

番組開始当初、放送時間は平日の18時30分から18時55分まででした。その後、数回の時間変更を経て、2017年4月3日からは放送枠が拡大され、17時36分からの放送となりました。2022年1月時点では、17時33分から18時55分までの放送時間となっており、この時間帯の中で、17時33分から17時50分までと、18時15分から18時55分までが自社制作によるローカルニュース枠に充てられています。17時50分から18時15分までは、テレビ朝日制作の全国ニュース『スーパーJチャンネル』をネットしています。

過去には、番組表上では『スーパーJチャンネル』を番組に内包する形式をとっていた時期もありましたが、2019年4月1日からは全国枠の前を第1部、後を第2部として明確に分割する構成に変更されています。

出演者

現在の番組キャスターは、長野朝日放送のアナウンサーが務めています。主な担当アナウンサーとして、吉田一平（担当時期の変遷を経て現在は月曜から金曜）、大槻瞳（月曜から木曜）、上室夏鈴（金曜）などがいます。気象予報士は、ウェザーマップ所属の山本紅里が担当しています。過去には武井優紀、青池玲奈、冨岡美希、平沢幸子などがキャスターや気象予報士として出演していました。

特記事項

年末年始には特別編成のため放送を休止することがあります。休止期間中には、短時間の代替ニュース番組『abnニュース&天気予報』などが放送されることがあります。

また、18時54分からミニ番組『おぉ!信州人』が放送される日は、本番組は18時54分で終了し、ミニ番組へステブレレス（CMなし）で接続する編成となる場合があります。

選挙報道に関する事例

2010年7月に行われた第22回参議院議員通常選挙に関連し、同年6月22日の放送で比例代表に関するニュースを取り上げた際に、特定の候補者のみを取り上げる報道が行われたとして、放送倫理・番組向上機構（BPO）の放送倫理検証委員会は、選挙報道における公平性への配慮が不足していたとして審議入りを決定しました。同年12月2日、同委員会は、比例代表制度に対する理解不足から番組制作が行われ、公平・公正性を欠いた点で放送倫理違反があったとの意見書を公表し、公平性への配慮や再発防止策の実施を求めました。

関連情報

番組に関連するイベントとして、2008年1月26日には長野朝日放送主催で「スーパーJチャンネルファンのつどいin NAGANO」が開催されました。また、『abnニュース&天気予報』、『ステーションEYE』、『スーパーJチャンネル』などは関連性の深い番組です。

本番組の公式サイトや公式Instagramアカウントでは、最新の情報が発信されています。

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