Am/pm

am/pm（エーエム・ピーエム）

am/pmは、アメリカ合衆国を中心に展開されるコンビニエンスストアです。その名称は、午前（am）と午後（pm）を問わず、24時間営業であることを示しています。1978年にアメリカの石油会社Arcoによってカリフォルニア州に初の店舗がオープンされました。この店舗は、ガソリンスタンドへの集客を目的としたものであり、同社は1980年代にこのビジネスモデルを広げていきました。

Arcoは、1988年にBPアモコに吸収合併されたことを受け、その後はBP系列のガソリンスタンド併設型店舗へと発展しました。そのため、アメリカや欧米では、ガソリンスタンドに隣接したコンビニエンスストアが一般的です。アメリカでの運営は、BP傘下のBP West Coast Products LLCが行っています。
また、フランチャイズ店舗もメキシコ、ブラジル、アルゼンチンなどに存在しますが、韓国では自社のガソリンスタンド内で展開していた時期もありましたが、その後全店舗が消滅しました。台湾でも、かつてはArcoと地元企業の合弁で「安賓超商」を展開していましたが、1995年には撤退しています。

各国の状況

アメリカ合衆国

アメリカでは、Arcoが最初に本格的にコンビニエンスストアを導入しました。彼らは独自のmini-martを統合し、am/pmとして展開。アメリカ国内において、am/pmはCSP Magazineの2016年版Convenience Top101で970店舗を運営し、全国で第8位にランクインしました。また、石油会社のArcoは2000年にBPアモコに買収され、BPはその後、アメリカのコンビニエンスストア市場でも積極的に展開しています。

日本

日本では1990年に株式会社エーエム・ピーエム・ジャパンが、NEO（共同石油）を出資としてam/pmの運営を開始しました。その後、2004年にレインズインターナショナルへ資本異動があり、2009年には伊藤忠商事が運営権を取得しました。2010年3月、am/pmはファミリーマートに吸収合併され、そのブランドは徐々にファミリーマートに置き換わっていきました。そして、2011年には最後の2店舗が閉店し、日本から完全に姿を消しました。

タイ

タイでは1999年に外国企業の株式保有と外国人労働者の上限が撤廃され、外資系の直接投資が活発になりました。特に、セブンイレブンやam/pmといったコンビニエンスストアが中小小売店舗に大きな影響を与えたと言われています。タイには約100店舗が存在しましたが、2002年にはDTACにより買収されました。

am/pmの歴史は、世界各国における小売の変遷を物語っています。今後の展開がどのようになるのか、非常に注目されています。

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