B☆QTV

『B☆QTV』（ビーキューティービー）は、1991年12月から1992年3月までフジテレビで放送されたバラエティ番組です。B21スペシャルがメインを務め、前番組『1or8』から続く深夜の実験的な番組の流れを汲んでいます。

番組概要

『1or8』で大火傷を負い入院していたヒロミの現場復帰に合わせて開始されましたが、放送時間は水曜深夜から土曜深夜へと移動しました。番組タイトルにある「B☆Q」は「B級」を意味しており、これは番組の自虐的なコンセプトを表しています。番組内容は、デビット伊東とミスターちんが体を張って様々な企画に挑戦するという、『1or8』の路線を継承したものでした。一方、ヒロミは企画にはあまり参加せず、司会に専念していました。また、本名の小園浩巳名義で番組構成にも携わっていました。

番組は、後の『めちゃ×2イケてるッ!』を彷彿とさせるような企画も行っていました。具体的には、ヒロミと松本伊代の交際が発覚した際、デビとちんが変装して記者会見に潜入し、芸能記者に紛れて質問するなど、過激でユニークな企画が繰り広げられました。

番組開始後間もなく、神奈川県川崎市のCLUB CITTA'でイベントを開催。このイベントでは、B21スペシャルが『1or8』時代から行っていた「ダウンタウンウンナンバンド」のお披露目や、吉田拓郎の「ふざけんなよ」のライブ演奏が行われました。さらに、デビが吉川晃司の「RAINDANCEが聞こえる」、ちんが御輿に乗って「お祭りマンボ」、ヒロミが長渕剛の「とんぼ」をそれぞれソロで披露しました。

『1or8』とは異なり、『B☆QTV』はビデオ化されており、『B☆Q VIDEO』として2巻が発売されました。これには、番組内の人気企画であったチャレンジ企画やバトルロイヤル企画が収録されています。

番組終了後、同じくB21スペシャルがメインを務める公開番組『秘密の花園』がスタートしましたが、放送時間はさらに深い時間帯へと移動。番組内容は、過去に3人が担当していたコーナーの寄せ集めや素人いじりが中心となり、『B☆QTV』までの路線とは大きく異なりました。

主な出演者

B21スペシャル
飯島直子
村瀬絵美

ナレーター

広中雅志
柿沼紫乃
遠藤みやこ
山口奈々

コーナー企画

nao&emiのラブホテル万才!：飯島と村瀬がラブホテルを巡る企画。水着で風呂に入ったり、コンドームチェック、アダルトビデオ鑑賞など、過激な内容が特徴でした。
『1or8』直系のチャレンジ系企画：正月スペシャルでは「ストリートパフォーマンスでお金をもらいながら日本縦断」という大規模な企画が行われました。デビとちんが沖縄から北海道稚内市まで無一文で旅をするという内容でした。
Tバックブラザース：デビとちんがTバック姿で視聴者のリクエストに応える企画。商店街の紹介などを行いました。
負けたらやらねば!：じゃんけんで負けた者が過酷な体験をさせられる企画。『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』のパロディです。
3人が競い合うバトルロイヤル：罰ゲームを賭けて3人が卓球や競馬、ショベルカーを使った巨大棒倒しなどで対戦しました。
ドッキリ企画：「ちんの部屋勝手にお引っ越し」では、ちんの家財道具を公園に移動させて部屋を再構築。「デビのお宅無断で拝見ツアー」では、デビの部屋に女性ファンを招き、最終的に全員に合鍵をプレゼントしました。これらのドッキリ企画では、ちんの部屋から大人のおもちゃ、デビの部屋から当時の恋人だったAV女優とのツーショット写真が発見され、大きな話題となりました。

主なスタッフ

構成：遠藤察男、稲原 誠、吉野晃章、蟹 克哉、小園浩巳
ロケ技術：金 秀教、後藤一平、落合祐幸など（VIC）
音響効果：川端智之、古屋 暢（4-Legs）
編集：加藤弘行（パッチワーク）、伊五澤守雄（IMAGICA）
ＭＡ：郡司佐茂亜（4-Legs）
車輌：上田健次
ＴＫ：山口美香
美術制作：山田茂夫
美術進行：大野恭一郎、林 勇、林 潤一
タイトル：岩崎光明
制作協力：Call
ＡＤ：深沢一浩、上原一仁
ディレクター：遠藤達也、加藤正行 (加藤雅之)、北村 要
プロデューサー：後藤正行、梁取正彦
制作著作：フジテレビ

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