B・BLUE

B・BLUE とは

「B・BLUE」は、日本のロックシーンにおいて重要な存在であるBOØWYの楽曲で、1986年9月29日にリリースされました。この曲は、4枚目のシングルとして東芝EMIから発表され、作詞を氷室京介、作曲と編曲を布袋寅泰が手がけています。さらに、プロデュースも布袋と糟谷銑司が行っています。

リリースの歴史

本作は、前シングル「わがままジュリエット」から約7か月の間を置いてリリースされたものであり、5枚目のアルバム『BEAT EMOTION』に先行する形で製作されました。BOØWYサウンドの真骨頂とも言える軽快なビートに特徴づけられ、解散までの全ライブで演奏され続けた名曲です。その人気を証明するかのように、オリコンチャートでは最高7位を記録し、BOØWYが初めてトップ10入りした作品となりました。

音楽的特徴とタイトルの由来

「B・BLUE」は、アルバム『BEAT EMOTION』のために製作された楽曲です。音楽評論家はこの曲を「軽快なビートとキレのあるボーカルがドラマティックに絡み合い、BOØWYサウンドの頂点を示している」と評しています。もともと「あまりにも一般的すぎる」という理由から、「BABY BLUE」や「TRUE BLUE」という他のタイトル候補があったものの、「B・BLUE」に変更された経緯があります。またアメリカの歌手マドンナが同名のシングルをリリースしたことも、タイトル変更の一因となりました。

歌詞に込められた「青」というテーマは、孤独や希望を感じさせる内容であり、音楽学者は宮沢賢治の言葉に着目し、「夜の暗闇の青と、そこからの飛翔の青が描かれている」と分析しています。

プロモーション活動

リリース時には、BOØWYのプロモーションが学生たちによって行われ、「B・BLUE BOYS」というボランティアチームが結成されました。このチームのメンバーは、「B・BLUE」と書かれたキャップをかぶり、街中でのプロモーション活動を行いました。これにより、BOØWYの音楽が新たなファン層に届く結果となりました。

シングルは発売当初、人気音楽番組『ザ・ベストテン』にもランクインしましたが、出演を拒否することが多かったため、他の音楽番組への出演が目立ちました。1986年の『夜のヒットスタジオDELUXE』ではエピソードを交えながら演奏される場面も見られました。

チャート成績とミュージック・ビデオ

「B・BLUE」は、オリコンチャートで最高7位に達し、リリースから15週に渡ってランキング入りしました。売上枚数も13.1万枚を記録するなど、その影響力は顕著でした。また、正式なミュージック・ビデオも制作され、シンプルながらメンバーの演奏が印象的です。

ライブでの存在感

初披露は1986年のイベントで行われ、以降のライブでは欠かせない楽曲として扱われました。さらには解散後の氷室京介の最後のステージでも演奏され、ファンにとって特別な曲となっています。

メディアとカバー

この曲は映画『19 ナインティーン』の挿入歌としても使用され、広く親しまれています。また、数々のアーティストによるカバーも行われ、BOØWYの名曲として位置づけられています。

「B・BLUE」は、単なる楽曲の枠を超え、多くの人々の心に残る作品です。その音楽的影響力、歌詞の深さ、そしてライブでの熱狂的なパフォーマンスが相まって、BOØWYの伝説的な地位を築いています。

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