BASEGATE横浜関内

BASEGATE横浜関内

神奈川県横浜市中区、JR関内駅南口近くに位置する「BASEGATE横浜関内（ベースゲートよこはまかんない）」は、かつての横浜市役所庁舎跡地（旧市庁舎街区）を中心に進められている大規模な複合再開発エリアです。このプロジェクトは、三井不動産、鹿島建設、京浜急行電鉄、第一生命保険、竹中工務店、DeNA、東急、星野リゾートという、多様な分野の大手企業8社からなるコンソーシアム「KANNAI 8（カンナイエイト）」が中心となって推進しています。

計画概要とスケジュール

この新たな街区の名称は、2024年11月13日に正式に「BASEGATE横浜関内」と発表されました。事業は2022年7月に着工しており、2025年12月末の竣工、そして2026年春のグランドオープンを目指して建設が進められています。再開発の中心地は、建築家・村野藤吾が設計を手がけた7代目の旧横浜市役所庁舎があった場所であり、JR関内駅の南口付近、横浜スタジアムに隣接する要衝に位置しています。

主要施設構成

BASEGATE横浜関内エリアは、横浜スタジアムに隣接する立地特性を活かし、多様な機能を持つ施設群で構成されます。

タワー棟: エリアの中核となるのは、地上33階建て、高さ約170メートルにも達する超高層ビルです。ここには、先進的なオフィス空間に加え、教育機関（大学）、賑わいを創出する商業店舗、そしてエンターテインメントと教育を融合させた体験型施設「Wonderia（ワンダリア）」などが入居する予定です。
ライブビューイングアリーナ「THE LIVE」: 低層部には、スポーツ中継やイベントなどを開催できるライブビューイングアリーナが設けられます。これにより、関内エリアの新たな集客拠点としての役割が期待されます。
旧市庁舎行政棟の保存・活用: プロジェクトの重要な要素の一つが、歴史的価値のある旧横浜市役所行政棟の保存と再生です。この建物は、星野リゾートが運営する都市観光ホテル「OMO7横浜」として生まれ変わるほか、商業施設「ザ レガシー」として活用されます。かつての庁舎の風格を保ちつつ、新たな賑わいを生み出す空間となります。
KANNAI バル街区: 旧市庁舎行政棟の1階部分と、横浜スタジアム寄りの「みなとテラス」の1階・2階には、小規模な飲食店が集積する「KANNAI バル街区」が開設される計画です。ここでは、個性豊かな34店舗の出店が予定されており、気軽に立ち寄れる魅力的な飲食エリアが誕生します。

周辺開発との連携

BASEGATE横浜関内は、隣接エリアで進行中の大規模再開発計画とも連携し、関内駅周辺全体の活性化に貢献します。隣接する関内駅前港町地区および北口地区では、それぞれ超高層ビルが計画されており、これらは2029年度の竣工を目指しています。これらの計画は、「関内駅前地区第一種市街地再開発事業」として2024年5月24日に都市計画決定されました。BASEGATE横浜関内エリアからは、横浜スタジアムや横浜公園方面、そしてこれら隣接する新たな開発地区へ、人々がよりスムーズに移動できるよう、接続デッキの整備も計画されており、エリア全体の回遊性と利便性の向上が図られます。

まとめ

BASEGATE横浜関内の開発は、横浜市における旧市庁舎跡地の効果的な活用を実現し、関内エリアの再生とさらなる発展を牽引する核となるプロジェクトです。歴史ある旧庁舎の保存・再生と、最新機能を備えた複合施設の建設が融合することで、ビジネス、文化、エンターテインメント、そして地域交流が一体となった、新たな横浜のシンボルとなる街が誕生しようとしています。2026年春の開業に向けて、この一大プロジェクトへの期待は高まるばかりです。

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