BE MAX

MAX デビュー15周年記念カバーアルバム『BE MAX』：懐かしの名曲をユーロビートで彩る

2010年、女性ダンスボーカルグループMAXはデビュー15周年を迎えました。そのメモリアルイヤーを彩る企画としてリリースされたのが、初のカバーアルバム『BE MAX』です。 本作は、先行シングルとしてリリースされた「CAT'S EYE」に続く、15周年を記念した第二弾作品となっています。

本作の最大の特徴は、70年代、80年代、90年代に一世を風靡したJ-POPやアニメソングの数々を、MAX流のユーロビートアレンジで大胆にリメイクしている点です。懐かしさと新しさが融合した、MAXならではのサウンドが魅力です。

選曲も非常にバラエティ豊かです。Winkの「淋しい熱帯魚」、PUFFYの「アジアの純真」、久保田利伸の「流星のサドル」、篠原涼子 with t.komuroの「恋しさと せつなさと 心強さと」、槇原敬之の「どんなときも。」など、世代を超えて愛される名曲の数々が、MAXの個性的な歌唱とアレンジによって新たな魅力を放っています。さらに、アニメソングからも名曲を選曲しており、高橋洋子の「残酷な天使のテーゼ」や松田聖子の「夏の扉」、岩崎良美の「タッチ」といった作品も、ユーロビートアレンジで新鮮な解釈が加えられています。

また、アルバムの後半には、メンバーそれぞれのソロカバー曲が収録されています。REINA、MINA、LINA、NANAの4人は、それぞれ異なるアーティストの楽曲に挑戦し、それぞれの個性を存分に発揮しています。REINAはREBECCAの「フレンズ」、MINAは中森明菜の「DESIRE -情熱-」、LINAは石井明美の「CHA-CHA-CHA」、NANAは中山美穂の「WAKU WAKUさせて|WAKU_WAKUさせて」をカバーし、ソロとしても高い歌唱力を披露しています。

さらに、CDのみの形態には、ボーナストラックとして「TORA TORA TORA (15th Anniversary Mix)」が収録されています。これは、過去の楽曲「TORA TORA TORA」のエクステンデッドバージョンで、アルバムの盛り上がりをさらに高めています。

そして、本作を引っ提げて開催された「MAX SPECIAL LIVE “BE MAX”」は、赤坂BLITZで1日限りのスペシャルライブとして行われ、多くのファンを熱狂させました。

リード曲「どんなときも。」のミュージックビデオは、埼玉・東武動物公園を舞台に、閉園後の静寂の中で撮影されました。また、同ミュージックビデオの撮影の合間には、携帯サイトで配信された振り付け講座の映像も撮影されたというエピソードも残っています。ミュージックビデオの振付は、「Love impact」「銀河の誓い」に続き、KABA.ちゃんが担当しました。

『BE MAX』は、CD+DVDとCDの2形態で発売されました。CD+DVDにはミュージックビデオとそのメイキング映像が収録され、ファンにとっては見逃せない内容となっています。

このアルバムは、MAXがこれまで歩んできた道のりと、未来への展望を示す、まさにデビュー15周年を象徴する作品と言えるでしょう。懐かしさ、新しさ、そしてMAXの個性が凝縮された、聴き応えのある一枚です。

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