BLONDE (中森明菜の曲)

中森明菜の「BLONDE」について

「BLONDE」は、日本の歌手中森明菜の18枚目のシングルとして1987年6月3日にワーナー・パイオニアよりリリースされた楽曲です。この曲は、BidduとWinston Selaによる作詞・作曲として知られており、原曲は彼女のアルバム『Cross My Palm』に収録された「THE LOOK THAT KILLS」です。

曲の制作背景

「BLONDE」はシングル発売にあたり、新たに中村哲がアレンジを手掛け、日本語詞は麻生圭子が担当しました。原曲の英語詞から日本語詞への変換だけでなく、歌唱方法も高音域を中心とした原曲とは違い、従来の中森のスタイルとは異なるアプローチがなされました。衣装はエルメスのスカーフを素材にしたもので、パフォーマンスでは振り付けを加えられ、視覚的なインパクトも大いに強調されています。

評価と受賞歴

「BLONDE」は、1987年に開催された第20回日本有線大賞において、有線音楽賞を受賞しました。また、この楽曲は1987年6月25日から1987年7月9日までの間、TBS系の音楽番組『ザ・ベストテン』で3週連続1位を獲得し、オリコン週間シングルチャートでも、初登場から2週連続で1位を記録するなど、商業的にも大成功を収めました。1987年度のオリコン年間シングルチャートでも7位に入っています。

音楽評論家の評価

音楽評論家の堤昌司は、「BLONDE」を原曲の「THE LOOK THAT KILLS」と比較し、アレンジや編曲の違いに注目しました。彼は、「フックの強いものに変えた」ことを指摘し、中森明菜の歌唱スタイルが「愛らしく、切なく、力強く」なったことを評価しました。さらに、麻生による日本語詞はオリジナルと比べて一段と工夫が見られると評しています。

収録とバージョン

「BLONDE」はその後、数回にわたり再録され、1995年には中森のベスト・アルバム『true album akina 95 best』に新録バージョンが収録されました。また、2024年には公式YouTubeチャンネルに「BLONDE-JAZZ-」として新たなセルフカバーも公開される予定です。

B面曲とその特徴

シングル「BLONDE」のB面には「清教徒（アーミッシュ）」が収録されており、作詞は秋元康、作曲は久保田利伸が手掛けています。この曲は1987年8月12日の音楽番組『夜のヒットスタジオDELUXE』で披露され、多くの注目を集めました。

シングルのリリース情報

「BLONDE」は初リリース以降、いくつかのフォーマットで再リリースされており、1988年には8cmCDやCT、1998年には12cmCDとしても販売されています。デジタルダウンロード版や、2014年には『Singles Box 1982-1991』としても収録されています。

結論

中森明菜の「BLONDE」は、その楽曲自体だけでなく、アレンジや歌のスタイル、さらにその後への影響も含め、彼女の音楽キャリアにおいて重要な位置を占めています。この楽曲は、時代を超えて愛され続ける彼女の代表作の一つとなっています。

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