BURN (THE YELLOW MONKEYの曲)

「BURN」: THE YELLOW MONKEYのドラマタイアップシングル

THE YELLOW MONKEYの楽曲「BURN」は、1997年7月24日に発売された13枚目のシングルです。このシングルは、ファンハウスからリリースされました。「BURN」は、彼らの11thシングル「楽園」以来、ドラマとのタイアップを果たしたことでも注目を集めています。リリース当時、累計売上は66万枚を超え、オリコンでは1997年8月度の月間ランキングで3位、年間ランキングで36位という最高の成績を収めました。

ジャケット写真とアーティスト写真は、オフィシャルフォトグラファーの有賀幹夫の提案により、浜岡砂丘で撮影されており、そのビジュアルもファンから人気を集めています。さらに、7月26日には第1回「フジロックフェスティバル」で本曲を披露し、ライブパフォーマンスでも盛り上がりを見せました。

制作背景と楽曲のコンセプト

バンドのリーダーである吉井和哉は、「BURN」はTHE YELLOW MONKEYにとっての頂点であると語り、楽曲には東北の要素とラテン音楽を融合させたイメージが込められています。歌詞では、傷つきながらも前に進んでいく女性を描写しており、その感情が伝わる力強さがあります。特にサビの「思い出」というフレーズが、「思いディ」と文語的に歌われているのは、吉井の意図的な選択であり、その独特な表現が印象的です。

楽曲制作の過程において、ドラマ制作陣から「夏の番組のために歌詞の一部を変更してほしい」という要望が寄せられましたが、吉井はその提案を拒否しました。「冬に演奏できなくなる」との信念から、オールシーズンで演奏可能な楽曲を目指したのです。このように、情熱と意志が込められた作品は、ファンとの強い結びつきを生む要因となったでしょう。

収録曲とその裾野

「BURN」は、TBS系のドラマ「職員室」の主題歌に起用されています。また、2009年にはパチンコ『CR忍術決戦 月影』でも使用され、2013年にはファン投票で10位を獲得し、「イエモン-FAN'S BEST SELECTION」にも収録されました。収録曲には「LOVE LOVE SHOW (English Version)」もあり、これは元の日本語バージョンではなく、一部に日本語の歌詞が残された形で英訳が施されています。さらに、インストゥルメンタル版も収録されています。

ミュージックビデオの制作

「BURN」のミュージックビデオは山形の田舎で撮影され、作品のラストにはメンバーの幼少時代の写真が挿入されています。撮影中、スタッフは「『帰ってきたウルトラマン』が夕陽の中にたたずむ雰囲気を出したい」と自由な提案を行い、メンバー全員がそのアイデアに賛同しました。監督の高橋栄樹は、メジャーでこのような試みを行うことの異例さを感じており、その独創性が日本の音楽シーンでも独特な存在感を放つ要因となったのです。

「BURN」は、THE YELLOW MONKEYの代表作の一つとして、今でも多くのファンに愛され続けています。そのメッセージ性と楽曲の魅力が結実したこのシングルは、彼らの音楽的成長を象徴しています。

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