BankTime
BankTimeはりそな銀行が主幹事となり展開したコンビニエンスストア設置型の現金自動預払機（ATM）サービスです。このサービスは、当初サークルKサンクスの全額出資子会社であったゼロネットワークス（後にファミリーマートに吸収合併）が運営を担いました。
ゼロネットワークスは、既に中京圏や首都圏で「ゼロバンク」というATMサービスを展開していましたが、その未設置エリア、特にサークルKサンクスのドミナントエリアであった関西圏でのATM展開を企図しました。そこで、関西を地盤とするりそな銀行と提携して生まれたのがBankTimeです。ゼロバンクが採用していた「銀行間手数料無料」とは異なり、BankTimeではりそなグループ3行（りそな銀行、近畿大阪銀行、埼玉りそな銀行）のカード利用時に時間外手数料を無料とする形（後に有料化）をとったため、ゼロバンクとは別のブランドとして立ち上げられました。
りそな銀行が主要な都市銀行であったことから、BankTimeはサークルKやサンクスの設置店舗を通じて全国的な展開が進められました。ただし、ゼロバンク設置県やサークルKサンクスが展開していなかった県を除くと、設置が見送られた地域もありました（静岡県、三重県など。これらの地域ではイーネットATMが中心でした）。また、サークルKサンクスのエリアフランチャイザーの意向により、りそなグループの店舗がない南九州や四国にも設置が進められましたが、南九州からは後に撤退しました。
北海道、北陸3県、広島・岡山、愛媛、秋田、青森、高知、福岡、岩手といった地域では、それぞれの地域を代表する地方銀行（北海道銀行、北陸銀行、広島銀行など）とサークルKサンクス、りそな銀行の三者提携という珍しい形態で共同運営が行われました。ATM自体も各地方銀行とりそな銀行の共同ATMとして設置され、その管理委託をゼロネットワークスが行う形が取られました。
ゼロバンクの主幹事銀行だった東京スター銀行とゼロネットワークスの提携契約満了に伴い、2012年夏から年末にかけて、首都圏に設置されていた東京スター銀行主幹事のゼロバンクATMは、りそな銀行主幹事のBankTime ATMへと順次置き換えられました。
2018年に入ると、ファミリーマートに設置されていたBankTime ATMについて、りそな銀行との契約満了を理由に2019年1月より順次撤去し、ゆうちょ銀行ATMに置き換えることが発表されました。一方で、りそな銀行はBankTimeを自行のオリジナルブランドATMサービスとして継続する方針を示し、セイコーマートや一部のドラッグストア（ウエルシア薬局など）への新たな展開を開始しました。しかし、最終的にBankTimeサービス自体は2024年に終了しました。サービス終了に先立ち、セイコーマート設置分は北海道銀行ATM、ウエルシア薬局設置分はイオン銀行ATMなどに転換または撤去が進められています。
2007年5月24日: サークルKサンクスとりそな銀行、関西地区でのATM設置に基本合意を発表。
2008年2月18日: 大阪府のサンクス店舗でBankTimeサービス開始。順次全国へ拡大。
2008年11月14日: 北陸銀行とサークルKサンクス・りそな銀行、共同ATMサービス展開で基本合意。
2009年5月以降: 北陸3県（石川、福井、富山）で北陸銀行・りそな銀行共同ATMとしてサービス開始。
2009年11月16日: 北海道銀行と共同運営に関する基本合意を発表。
2011年10月11日: 北海道設置分、北海道銀行との共同運営へ移行。
2012年1月30日: 広島県・岡山県設置分、広島銀行との共同運営へ移行。
2012年2月2日: 首都圏ゼロバンクATMのBankTime ATMへの置き換えを発表、年末までに完了。
2013年8月20日: 南九州（鹿児島県・熊本県）での展開を終了、ローソンATM等へ置き換え。
2014年以降: 愛媛（伊予銀行）、秋田（秋田銀行）、青森（青森銀行）、高知（四国銀行）、福岡（福岡銀行）、岩手（岩手銀行）設置分がそれぞれ共同運営へ移行。
2015年4月6日: りそなグループ3社の時間外手数料が有料化。
2016年9月1日: 親会社名がファミリーマートに改称、ファミリーマート店舗にも設置開始。
2016年11月以降: 海外発行カード対応、岩手銀行による観光地設置など機能・展開を拡大。
2017年3月1日: ファミリーマートがゼロネットワークスを吸収合併。
2017年5月以降: カード振込、海外発行Visa/Mastercard/DISCOVER対応開始。
2018年以降: セイコーマート、ドラッグストア（ウエルシア薬局、ドラッグユタカ等）への設置開始。
2020年1月: ファミリーマート設置分、すべて撤去。
2024年7月22日以降: セイコーマート設置分を北海道銀行ATMなどへ順次置き換えまたは撤去。
* 2024年: サービス終了。
ゼロネットワークスは、既に中京圏や首都圏で「ゼロバンク」というATMサービスを展開していましたが、その未設置エリア、特にサークルKサンクスのドミナントエリアであった関西圏でのATM展開を企図しました。そこで、関西を地盤とするりそな銀行と提携して生まれたのがBankTimeです。ゼロバンクが採用していた「銀行間手数料無料」とは異なり、BankTimeではりそなグループ3行（りそな銀行、近畿大阪銀行、埼玉りそな銀行）のカード利用時に時間外手数料を無料とする形（後に有料化）をとったため、ゼロバンクとは別のブランドとして立ち上げられました。
りそな銀行が主要な都市銀行であったことから、BankTimeはサークルKやサンクスの設置店舗を通じて全国的な展開が進められました。ただし、ゼロバンク設置県やサークルKサンクスが展開していなかった県を除くと、設置が見送られた地域もありました（静岡県、三重県など。これらの地域ではイーネットATMが中心でした）。また、サークルKサンクスのエリアフランチャイザーの意向により、りそなグループの店舗がない南九州や四国にも設置が進められましたが、南九州からは後に撤退しました。
北海道、北陸3県、広島・岡山、愛媛、秋田、青森、高知、福岡、岩手といった地域では、それぞれの地域を代表する地方銀行（北海道銀行、北陸銀行、広島銀行など）とサークルKサンクス、りそな銀行の三者提携という珍しい形態で共同運営が行われました。ATM自体も各地方銀行とりそな銀行の共同ATMとして設置され、その管理委託をゼロネットワークスが行う形が取られました。
ゼロバンクの主幹事銀行だった東京スター銀行とゼロネットワークスの提携契約満了に伴い、2012年夏から年末にかけて、首都圏に設置されていた東京スター銀行主幹事のゼロバンクATMは、りそな銀行主幹事のBankTime ATMへと順次置き換えられました。
2018年に入ると、ファミリーマートに設置されていたBankTime ATMについて、りそな銀行との契約満了を理由に2019年1月より順次撤去し、ゆうちょ銀行ATMに置き換えることが発表されました。一方で、りそな銀行はBankTimeを自行のオリジナルブランドATMサービスとして継続する方針を示し、セイコーマートや一部のドラッグストア（ウエルシア薬局など）への新たな展開を開始しました。しかし、最終的にBankTimeサービス自体は2024年に終了しました。サービス終了に先立ち、セイコーマート設置分は北海道銀行ATM、ウエルシア薬局設置分はイオン銀行ATMなどに転換または撤去が進められています。
沿革
2007年5月24日: サークルKサンクスとりそな銀行、関西地区でのATM設置に基本合意を発表。
2008年2月18日: 大阪府のサンクス店舗でBankTimeサービス開始。順次全国へ拡大。
2008年11月14日: 北陸銀行とサークルKサンクス・りそな銀行、共同ATMサービス展開で基本合意。
2009年5月以降: 北陸3県（石川、福井、富山）で北陸銀行・りそな銀行共同ATMとしてサービス開始。
2009年11月16日: 北海道銀行と共同運営に関する基本合意を発表。
2011年10月11日: 北海道設置分、北海道銀行との共同運営へ移行。
2012年1月30日: 広島県・岡山県設置分、広島銀行との共同運営へ移行。
2012年2月2日: 首都圏ゼロバンクATMのBankTime ATMへの置き換えを発表、年末までに完了。
2013年8月20日: 南九州（鹿児島県・熊本県）での展開を終了、ローソンATM等へ置き換え。
2014年以降: 愛媛（伊予銀行）、秋田（秋田銀行）、青森（青森銀行）、高知（四国銀行）、福岡（福岡銀行）、岩手（岩手銀行）設置分がそれぞれ共同運営へ移行。
2015年4月6日: りそなグループ3社の時間外手数料が有料化。
2016年9月1日: 親会社名がファミリーマートに改称、ファミリーマート店舗にも設置開始。
2016年11月以降: 海外発行カード対応、岩手銀行による観光地設置など機能・展開を拡大。
2017年3月1日: ファミリーマートがゼロネットワークスを吸収合併。
2017年5月以降: カード振込、海外発行Visa/Mastercard/DISCOVER対応開始。
2018年以降: セイコーマート、ドラッグストア（ウエルシア薬局、ドラッグユタカ等）への設置開始。
2020年1月: ファミリーマート設置分、すべて撤去。
2024年7月22日以降: セイコーマート設置分を北海道銀行ATMなどへ順次置き換えまたは撤去。
* 2024年: サービス終了。
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