Beat Saber

『Beat Saber』は、チェコのゲーム開発会社Beat Gamesが開発したVR音楽ゲームです。プレイヤーは、VR空間内で両手に持ったライトセーバーのような剣を使って、音楽に合わせて飛んでくるブロックを斬り、スコアを競います。

ゲームの仕組み

ゲームの基本は、前方から音楽のリズムに合わせて飛んでくるブロックを、指定された方向に剣を振って斬るというシンプルなものです。ブロックには斬る方向が示されており、それを正確に斬ることでスコアが加算されます。ゲームの難易度は選ぶことができ、初心者から上級者まで幅広い層が楽しめます。

対応プラットフォーム

『Beat Saber』は、以下のVRプラットフォームでプレイ可能です。

Microsoft Windows PC (Oculus Rift, Oculus Quest, Meta Quest 2, Meta Quest 3, HTC Vive, Windows Mixed Reality)
PlayStation VR

また、SteamやOculus Storeでは2018年5月からアーリーアクセス版がリリースされ、2019年5月に正式版が発売されました。日本ではPlayStation VR版が2019年3月に発売されています。さらに、2019年11月には日本国内でアーケード版のロケテストも開始されました。

開発の経緯

2016年頃、ヤン・イラフスキーとウラジミール・"ロキ"・フリンチャールの二人は、『カメレオンラン』の開発を終え、本作の開発に着手しました。当初からゲームのシンプルさ故に模倣されやすいという懸念があり、開発チームはゲームの構成要素のブラッシュアップに多くの時間を費やしました。

2017年にはα版の予告編が公開され、これを見た同じチェコ出身の作曲家ヤロスラフ・ベックが開発チームに連絡を取り、参加することになりました。2018年1月には、ヤンが開発中の動画をSNSに投稿したところ、大きな反響を得ました。

その後、ベックはLIVとの交流を通じて、「VRのリズムゲームは単なるリズムゲームではなく、音楽を体験する新しい方法だ」という啓示を受け、Beat Gamesを設立しました。ベックはCEOに就任し、Steamでのアーリーアクセス版発売後、レベルエディターも発表されました。

2018年11月にはPlayStation 4|PlayStation_4版が発売され、2019年3月にはモンスターキャットの楽曲を収録した有料DLCが発売されました。また、エイプリルフールには無料の楽曲配信も行われました。2019年5月2日にはアーリーアクセス1周年を記念して、開発初期バージョンも無料配布されました。

2019年5月21日にPC版が正式発売された後、同年11月26日にはFacebook, Inc.（現Meta）がBeat Gamesを買収し、Oculus Studiosの傘下に収められました。しかし、この買収によって、他社VRデバイス向けの『Beat Saber』の開発に影響を与えることはなく、Beat Gamesはプラハのインディーズゲームスタジオとして活動を継続しています。

音楽

本作には、エレクトロニック・ダンスミュージック（EDM）を中心とした楽曲が多く使用されています。日本国内のアーティストとしては、かめりあの楽曲が複数収録されており、無料配信も行われています。

反響

『Beat Saber』は、アーリーアクセス版の発売からわずか1ヶ月で10万本を売り上げ、大きな話題となりました。バーチャルYouTuberをはじめとする多くのプレイヤーが、本作のプレイ動画をインターネット上に投稿し、その人気をさらに高めました。

外部リンク

公式サイト
Beat Saber (@BeatSaber) - X（旧Twitter）

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