Beautiful World
『Beautiful World』は、日本の著名な歌手、
沢田研二の29作目となるオリジナル・
アルバムです。本作は
1992年6月10日に
東芝EMI/イーストワールドからリリースされ、その後の沢田の音楽キャリアにおいて重要な位置を占めています。
プロデュースと作家陣
本
アルバムは、前作『
A SAINT IN THE NIGHT』に引き続き、
吉田建がプロデュースを担当しました。コンポーザーには、気鋭の若手作曲家、楠瀬誠志郎が起用されている一方、
井上大輔や
大野克夫、
南佳孝、さらに
ムーンライダーズの
鈴木慶一といった実力派ミュージシャンも多く参加しています。このように、異なる世代のアーティストを組み合わせることで、多様な音楽スタイルが生まれました。また、全曲の作詞は前作に続き
覚和歌子が担当しており、彼女の歌詞が沢田の歌声と見事に融合しています。
アートワーク
アルバムのデザインに関しては、早川タケジが外れ、
信藤三雄率いるC.T.P.P.が担当しました。彼らの提案には、新宿大ガードでの過激な撮影プランが含まれていましたが、これは沢田自身の希望により実現しませんでした。アートワークにおいても、音楽と密接に結びつくビジュアル表現が施されています。
収録曲
本作には以下の楽曲が収録されています:
1.
alone
作曲:
井上大輔 / 編曲:
小林信吾
2.
SOMEBODY'S CRYIN'
作曲:
沢田研二 / 編曲:
小林信吾
3.
太陽のひとりごと
作曲・コーラスアレンジ:楠瀬誠志郎 / 編曲:
吉田建
-
東芝カラーテレビ『BAZOOKA』のCMイメージソング
4.
坂道
作曲:
鈴木慶一 / 編曲:
吉田建
5.
a long good-bye
作曲・編曲:
吉田建
- 「
太陽のひとりごと」 のカップリング曲
6.
Beautiful World
作曲・編曲:
吉田建
7.
懲りないスクリプト
作曲:
沢田研二 / 編曲:
吉田建
8.
SAYONARA
作曲:
南佳孝 / 編曲:
吉田建
9.
月明かりなら眩しすぎない
作曲:
大野克夫 / 編曲:
小林信吾
10.
約束の地
作曲:MARS / 編曲:
吉田建
11.
Coourage
作詞:
覚和歌子・
沢田研二 / 作曲:
沢田研二 / 編曲:
吉田建
参加ミュージシャン
本
アルバムには実力派のミュージシャンが多数参加しており、バンドのサウンドを豊かにしています。具体的には、ドラムには村上“PONTA”秀一、ベースには
吉田建、ギターには
柴山和彦と
小倉博和、キーボードには
小林信吾と
鶴来正基、トランペットには小林正弘、サックスには
本田雅人と包国充などが名を連ねています。また、コーラスには
坪倉唯子や和田恵子などが参加し、豪華なサウンドを生み出しました。シンセサイザーのプログラミングには浦田恵司と
菅原弘明が携わっています。
『Beautiful World』は、音楽性だけでなく、アートワーク、参加ミュージシャンの豪華さにおいても、
沢田研二の音楽キャリアの中で特筆すべき作品となっています。