柴咲コウ、令和最初のアルバム『Blessing』:多様な音楽性と表現力の融合
2019年、平成から
令和への改元後、女優としてだけでなく、歌手としても活躍する
柴咲コウが発表したアルバム『Blessing』は、その多様な表現方法が話題を呼びました。フィジカル版ミニアルバムと、MuseK名義、
柴咲コウ名義の2種類の配信限定アルバムという、3つの形態でリリースされた本作は、それぞれの魅力が際立つ内容となっています。
フィジカル・アルバム:ライブの熱気と洗練されたサウンド
ミニアルバム『Blessing』は、
2019年5月1日にリリースされました。東名阪コンサートツアー『EARTH THE KO』の会場で先行販売され、ファンからの高い期待を集めました。本作の特徴は、
Jazztronikのメンバーである野崎良太によるサウンドプロデュースです。全楽曲で野崎良太が作曲・編曲を担当し、洗練されたサウンドが
柴咲コウの歌声をより一層引き立てています。
収録曲は、それまでに配信された
シングルを中心に構成されています。
マルーン5の楽曲「Maps」のカバーや、ドラマ主題歌「silence」、そして、
2018年に行われたコンサート『ART THE KO 東京オペラシティ』でのライブ音源として収録された「最愛」など、バラエティ豊かな楽曲が収録されており、
柴咲コウの幅広い音楽性を垣間見ることができます。特に「最愛」は、コンサートでの特別なアレンジが施されたライブ音源で、その場の熱気と感動を再び味わえる貴重な一曲となっています。MuseK名義、
柴咲コウ名義で配信された楽曲「Blessing」、「silence」も日本語詞で収録されており、アルバムの統一感と深みを与えています。
配信限定アルバム:英語詞と日本語詞、2つの魅力
配信限定アルバムは、MuseK名義による全英語詞バージョンと、
柴咲コウ名義による全日本語詞バージョンの2種類が、それぞれ
2019年8月5日にリリースされました。
MuseK名義のアルバムは、全曲の作詞を
柴咲コウ、訳詞を
有坂美香が担当。英語詞によって、楽曲の新たな一面が引き出されています。「Blessing」と「
The silhouette」の2曲が収録され、フィジカルアルバムには収録されていない、英語詞による表現を楽しむことができます。
一方、
柴咲コウ名義の配信限定アルバムは、フィジカル版と同じく日本語詞で歌われた楽曲を収録。ミニアルバムには収録されていない楽曲は含まれていませんが、配信限定で聴くことができるという利便性が提供されています。
まとめ:多様な表現と高い音楽性
『Blessing』は、フィジカルアルバムと2種類の配信限定アルバムという、3つの異なる形態でリリースされたことで、それぞれの聴き方を提供しています。ミニアルバムは、ライブの熱気と完成度の高いサウンドを、配信限定アルバムは、英語詞と日本語詞による異なる魅力を、それぞれ楽しむことができます。
Jazztronikの野崎良太によるサウンドプロデュース、そして、
柴咲コウの表現力の高さが融合した『Blessing』は、彼女の音楽家としての才能を改めて感じさせる、聴き応えのある作品と言えるでしょう。