Bon Voyage (東京事変の映像作品)

『Bon Voyage』: 東京事変のラストライブ映像集

『Bon Voyage』（ボン・ヴォヤージュ）は、2012年6月13日にEMIミュージック・ジャパンから発売された東京事変のライブ映像集です。この作品は、2012年に行われた「東京事変 Live Tour 2012 Domestique Bon Voyage」の最終公演を収録しています。特に、解散日である2月29日に日本武道館で披露されたラストライブの模様を完全に再現しており、ファンにとっては思い出深い一作となっています。

概要

本映像集は、当初ライブ・シネマとして上映された映像を再編集し、ダブルアンコールを含むラストパフォーマンスを余すところなく収めています。リリースと同時に、エキサイトからは「Bon Voyage 東京磁針」というiPhoneアプリも提供され、ツアーのテーマを反映したコレクターズアイテムとして好評を博しました。Blu-ray版は、初週に2万枚以上の売上を記録し、オリコンBDランキングで総合首位を獲得。前作「Discovery」の売上を超える好成績を残しました。

さらに、初回生産分にはスリーブケース仕様と、「壱百万事変紙幣」という特別な付属品が封入されていました。これらの工夫により、ファンを楽しませることに成功した作品です。

ライブ・ツアーの背景

「東京事変 Live Tour 2012 Domestique Bon Voyage」は、東京事変が行った最後のライブ・ツアーで、参加メンバーに加え、斎藤ネコ率いる大規模なオーケストラとダンサーが共演しました。このツアーは企業のコラボレーションもあり、音楽と演出の融合が見事な形で表現されています。

ライブビューイング

ツアーの最終公演である日本武道館でのイベントは、国内外121館の映画館で同時に生中継されました。このチケットは、全国から66万件を超える申込みが殺到し、瞬時に完売。結果として約4万人が参加し、国内114ヶ所156スクリーンに加え、海外の8スクリーンでも同時中継が実施されました。このような大規模な生中継は、前年末の大ヒットライブと比肩する規模となりました。

セットリスト

収録されている楽曲は全て、ボーカルの椎名林檎の作詞によるものが中心です。印象的なパフォーマンスはもちろん、彼女の独特な音楽スタイルが存分に活かされています。全体の流れや構成、演出にこだわったセットリストは、観客の心を掴んで離さない仕上がりとなっています。

演奏メンバー

演奏は、以下のメンバーで構成されています。

• - 椎名林檎（ボーカル、ギター、キーボード、ドラムス）
• - 伊澤一葉（キーボード、ギター、ボーカル）
• - 浮雲（ギター、ボーカル）
• - 亀田誠治（ベース、ボーカル）
• - 刄田綴色（ドラムス、ギター、ボーカル）

オーケストラとしても、多彩な楽器が加わり、音楽の深みを増しています。

「Bon Voyage」は、東京事変の音楽の集大成とも言える作品であり、ライブの熱気と感動を余すことなく伝えています。この映像集を通じて、彼らの最後の瞬間を体験することができる貴重な機会です。

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