CD-RIDER

CD-RIDER：荻野目洋子の代表作を紐解く

1988年8月24日、荻野目洋子によってリリースされたアルバム『CD-RIDER』は、日本の音楽シーンにおいて重要な位置を占める作品です。ビクター音楽産業から発売され、同時期に発表されたシングル曲のヒットによって、彼女の地位を不動のものとしました。

多彩な楽曲と豪華アーティスト陣

このアルバムは、聴く者の心を掴むバラエティ豊かな楽曲群で構成されています。アップテンポで躍動感あふれる曲から、しっとりと聴かせるバラードまで、荻野目洋子の幅広い歌唱力を堪能できる作品と言えるでしょう。

特に注目すべきは、数々のヒット曲を世に送り出した著名なクリエイター陣の参加です。作詞には売野雅勇、麻生麗二、森正和など、作曲には筒美京平、小室哲哉、飛鳥涼といったそうそうたる顔ぶれが名を連ねています。編曲も、清水信之、鷺巣詩郎、船山基紀といった、当時第一線で活躍していた実力派が担当。彼らの卓越した才能と、荻野目洋子の歌唱が融合することで、楽曲はさらに深みと魅力を増しています。

収録されている楽曲の一つ「素敵にFADE AWAY」は、フジテレビ系音楽番組『夜のヒットスタジオ』で披露されたことでも知られています。当時、この番組に出演することは、人気歌手としてのステータスを示す指標の一つでした。この事実は、『CD-RIDER』が、いかに当時の音楽シーンで重要な位置を占めていたかを物語っています。

再発盤『CD-RIDER [+5]』

2010年には、デビュー25周年を記念した再発盤『CD-RIDER [+5]』が発売されました。オリジナルアルバムに5曲のボーナストラックを追加収録したこのアルバムは、当時のヒットシングルである「ストレンジャーtonight」「BUS STOP」「スターダスト・ドリーム」「ジャングル・ダンス」「DEAR〜コバルトの彼方へ〜」のシングルバージョンを収録。オリジナルアルバムでは味わえなかった新たな魅力を、ファンに届けるものとなりました。

これらの楽曲は、いずれも当時のチャートを賑わせた人気曲であり、改めて聴き返すと、その時代を感じさせるサウンドと、荻野目洋子の瑞々しい歌声に、懐かしさと感動が込み上げてくることでしょう。

楽曲リスト

以下に、『CD-RIDER』に収録されている全楽曲をリストアップします。各楽曲の作詞、作曲、編曲者も併記し、アルバム全体の豪華さを改めて確認することができます。

DEAR 〜コバルトの彼方へ〜 [Album Version]
作詞：外間隆史
作曲：飛鳥涼
編曲：清水信之
パームトゥリー・キャンドル
作詞：売野雅勇
作曲：筒美京平
編曲：新川博
ストリングス・アレンジ：米光亮
SUPERSTITION
作詞：川村真澄
作曲：野村義男
編曲：鷺巣詩郎
ジャングル・ダンス [Version II]
作詞：森正和
作曲：小室哲哉
編曲：米光亮
ペルシャン・ローズ
作詞：売野雅勇
作曲：NOBODY
編曲：米光亮
朝の街
作詞・作曲：飛鳥涼
編曲：清水信之
Eye Spy The NIGHT
作詞：売野雅勇
作曲：筒美京平
編曲：新川博
ホーン・アレンジ：米光亮
スターダスト・ドリーム [Version II]
作詞：麻生麗二
作曲・編曲：井上ヨシマサ
アフター5はパラダイス
作詞：麻生圭子
作曲：NOBODY
編曲：船山基紀
ストレンジャーtonight [Version II]
作詞：売野雅勇
作曲：NOBODY
編曲：米光亮
素敵にFADE AWAY
作詞：野村義男
作曲：長沢ヒロ
編曲：鷺巣詩郎
銀色のペーパームーン
作詞：戸沢暢美
作曲：和泉常寛
編曲：椎名和夫

『CD-RIDER』は、荻野目洋子自身の歌唱力と、豪華な制作陣の技術、そして時代の流れが織りなす、まさに珠玉のアルバムと言えるでしょう。

もう一度検索