CiiNA CiiNA 福住

CiiNA CiiNA 福住（シーナシーナふくずみ）は、北海道札幌市豊平区福住にある複合商業施設です。この施設は、かつて株式会社イトーヨーカ堂が運営するエスパ福住店、そしてイトーヨーカドー福住店として親しまれてきました。

前身時代（エスパ、イトーヨーカドー）

施設の建設構想は、1989年7月に札幌市営地下鉄東豊線の豊水すすきの駅から福住駅までの延伸が決定したことに端を発します。終着駅となる福住駅にバスターミナルを併設する計画が進む中で、その敷地にあった北海道いすゞ自動車のショールームとサービス工場の跡地を活用し、権利者であった同社がバスターミナルと一体となった商業施設の開発を計画しました。札幌市は、再開発地区計画や優良建築物整備事業を通じてこの計画を支援しました。

建物の所有権は、バスターミナル部分を札幌市、商業施設部分を北海道いすゞ自動車が持つ形となりましたが、両者を含む施設全体の管理運営は北海道いすゞ自動車が一括して行うこととされました。バスターミナルは1993年2月に、商業施設は1994年5月にそれぞれ着工しました。1994年10月14日には、地下鉄の開業に合わせて福住バスターミナルが供用を開始。そして、1995年11月に複合商業施設部分が「エスパ福住店」として営業を始めました。

その後、2001年には店舗形態をエスパから「イトーヨーカドー福住店」へと転換。2015年7月31日には地下食品売場がリニューアルされるなど、時代の変化に対応しながら営業を続けました。しかし、イトーヨーカ堂が北海道地区からの事業撤退を決めたことに伴い、福住店の運営権はOICグループへ譲渡されることが2024年4月22日に発表されました。これを受け、イトーヨーカドー福住店は2024年9月23日をもって閉店しました。

CiiNA CiiNA 福住としての再出発

イトーヨーカドーからの運営譲渡後、施設は新たなステップを踏み出しました。OICグループ傘下の株式会社Firstoが運営を引き継ぎ、2024年7月18日には新しい施設名称が「CiiNA CiiNA（シーナ シーナ）」となることが公表されました。

リニューアルを経て、CiiNA CiiNA 福住は順次開業を迎えました。2024年10月24日には一部の専門店が先行してオープン。翌2025年2月8日には、核テナントとなる食品スーパーのロピア福住店が開業したのをはじめ、ドラッグストアのアインズ&トルペ、眼鏡店のANOTHER ANGLE、菓子の店もりもとといった主要な新規テナントが営業を開始しました。さらに、同年3月にはカプセルトイ専門店の＃C-plaもオープンし、施設のラインナップが拡充されています。なお、イトーヨーカドー時代にフードコートとして営業を開始した「GREEN'S COURT」は、引き続きCiiNA CiiNA 福住店として営業を継続しています。

施設概要とアクセス

CiiNA CiiNA 福住は複数のフロアで構成されており、地下1階にはロピア福住店やもりもと、GREEN'S COURTなどの食品・飲食関連テナントが集まります。1階にはアインズ&トルペやドトールコーヒーショップ、ANOTHER ANGLE、ペットタウン テン・テンなどが出店。2階にはネイルサロン エーナイン、3階にはキャンドゥ、i・BOOK、クイックカットBB、＃C-plaなどが店舗を構えています。

交通アクセスとしては、札幌市営地下鉄東豊線福住駅に直結しており、非常に高い利便性を誇ります。また、施設に直結する福住バスターミナルを利用できるほか、周辺の北海道中央バスや北都交通の停留所からもアクセス可能です。自動車での来場は、国道36号線沿いという分かりやすい立地を利用できます。

イトーヨーカドー時代の歴史を受け継ぎつつ、新たなテナントを加えて生まれ変わったCiiNA CiiNA 福住は、地域の生活を支える複合商業施設として、その役割を担っています。

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