Collective SOULS 〜THE BEST OF BEST〜

『Collective SOULS 〜THE BEST OF BEST〜』は、氷室京介がソロデビュー10周年を記念して1998年6月24日にリリースした2作目のベストアルバムです。ポリドール・レコードのBeatNixレーベルから発売され、デジタルリマスタリングはテッド・ジャンセンが担当しました。

このアルバムは、1stアルバム『FLOWERS for ALGERNON』（1988年）から7thアルバム『I・DÉ・A』（1997年）までの10年間のソロ活動から選りすぐりの楽曲を収録しています。特に「JEALOUSYを眠らせて」と「STRANGER」は再録音されており、さらに「MODERN LOVE」と「炎の化石」という2つの新曲が収録されている点が特徴です。「炎の化石」は後にシングルカットもされました。

アルバムはオリコンチャートで最高4位を獲得し、売り上げは40万枚を超え、日本レコード協会からプラチナ認定を受けています。このアルバムのリリース後には、3年半ぶりとなるコンサートツアー「TOUR "COLLECTIVE SOULS" 1998 One Night Stand」が開催されました。

収録曲は以下のアルバム、シングルから選曲されています。

シングル
「JEALOUSYを眠らせて」（アルバム・バージョン、ボーカルのみ再録音）
「KISS ME」（アルバム・バージョン）
「魂を抱いてくれ」（シングル・バージョン、アルバム初収録）
「STAY」
「SQUALL」
「WALTZ」（アルバム・バージョン、フェードアウトが少し早い）
「NATIVE STRANGER」
「HEAT」（アルバム・バージョン）
アルバム
『FLOWERS for ALGERNON』 - 「STRANGER」（再録音）
『Higher Self』 - 「WILD AT NIGHT」
『MISSING PIECE』 - 「MISSING PIECE」、「PLEASURE SKIN」（前曲と繋がるように編集）
『I・DÉ・A』 - 「堕天使」、「RE-BORN」、「DRIVE」

アルバムは初回生産分のみシースループラスリーブの特製パッケージで発売されました。企画はディレクターの臼井克幸によるもので、デビュー10周年を記念して制作されました。「炎の化石」は当初シングルとしてリリースされる予定でしたが、プロモーションシングルとしてアルバムと同時にリリースされる形となりました。ミュージックビデオはチェコ共和国のプラハで撮影されています。

プロモーションの一環として、氷室京介はフジテレビ系の情報番組『めざましテレビ』や音楽番組『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』に出演しました。『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』ではダウンタウンとのトークや、「RE-BORN」「魂を抱いてくれ」の演奏を披露しました。

音楽情報サイト『CDジャーナル』は、氷室京介をビート歌謡の始祖と評し、音楽性の変化に触れ、「ロッカーの成熟について考えたくなる一枚」と評価しています。

アルバムを受けて開催されたコンサートツアー「TOUR "COLLECTIVE SOULS" 1998 One Night Stand」は、1998年7月15日の横浜アリーナから9月20日の横浜スタジアムまで、8都市13公演で約21万人を動員しました。ステージデザインはU2やピンク・フロイドを手掛けたマーク・フィッシャーが担当し、衣装はクロムハーツのリチャード・スタークが担当しました。氷室京介は、このツアーファイナルの横浜スタジアム公演を過去のライブで最も印象に残っているものとして挙げています。この公演の模様は、ライブアルバムとライブビデオとしてリリースされています。

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