CONAN

CONAN（コナン）

ロバート・E・ハワードが1932年から執筆した人気ファンタジー小説シリーズ『英雄コナン』を原作とした、PlayStation 3およびXbox 360向けのアクションアドベンチャーゲーム。日本では2007年12月6日に発売されました。

本作のストーリーは、原作の世界観を継承しつつも、『ギアーズ・オブ・ウォー』のクリエイターが手掛けた完全新作の物語が展開されます。かつて1986年にFM-7向けにも『英雄コナン』のゲームは存在しましたが、それとは全く異なる新たな作品として制作されました。

概要

物語の主人公であるコナンは、数多の富を手にした後も飽くなき探求心から、この世の全てを意のままにできるとされる伝説の秘宝を求めます。しかし、その秘宝の実態は、かつて強大な邪悪な魔術によって世界を掌握しようとした魔術師、グレイヴンを封じ込めた石牢でした。

コナンが不用意にその封印を解いてしまった結果、石牢にかけられていた呪いを受けてしまい、グレイヴンの邪悪な力がコナンの身体に宿ってしまいます。プレイヤーは、この邪悪な力を得てしまったコナンを操作し、次々と襲い来る敵と激しい戦闘を繰り広げながらステージを進んでいきます。

戦闘システムでは、剣や斧といった基本的な武器を用いたアクションに加え、マップ上に配置された様々なオブジェクトを掴んで武器として活用するなど、多彩な戦い方が可能です。迫力のある戦闘描写が特徴の一つとなっています。

表現の違いについて

本作は、海外版（北米版、アジア版など）と日本国内版で表現に大きな違いがあります。海外版では、

敵から出血する描写
四肢が切断される描写
* 内臓が飛び出す描写

など、非常に刺激的で残虐な表現が数多く含まれています。しかし、日本国内で発売されたバージョンでは、これらの残虐な表現は倫理規定に基づき全て規制され、緩和されています。流血表現は抑えられ、人体欠損の描写も削除されています。

また、物語の中でコナンが救出する囚われの女性たちの描写も異なります。海外版では彼女たちが上半身裸（トップレス）で描かれているのに対し、日本版では下着（ブラジャー）を着用した姿に変更されています。

このように、同じゲームでありながら、販売される地域によって表現内容が大きく異なる点も、本作の特筆すべき点と言えるでしょう。ゲームプレイの根幹は変わりませんが、視覚的なインパクトにおいては、特に残酷描写の有無が大きな違いを生んでいます。

『CONAN』は、原作の持つ蛮族的で力強い世界観を、当時の最新ハードで表現したアクションゲームとして、ファンに新たな体験を提供しました。

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