Coralway

『Coralway』の概要

『Coralway』（コーラルウェイ）は、日本トランスオーシャン航空（JTA）によって発行される機内専用の雑誌で、その創刊は1985年8月1日であり、名前は「さんごの道」を意味します。年間の発行部数は約26万部に上り、たくさんの読者に親しまれています。2009年には沖縄タイムス出版文化賞の特別賞を受賞し、沖縄の魅力を広める役割を果たしています。さらに、2010年3月からは沖縄県内の書店やコンビニで一般販売されるようになりましたが、機内用には裏表紙に雑誌コードや定価が表示されていない点が特徴です。

発行と内容

『Coralway』は年に6回発行され、各号には沖縄に関連する特別な伝統行事や季節にちなんだ名前が付けられています。たとえば、1・2月号は「若水号」で、元日の早朝に汲まれる井戸水を指します。3・4月号は「清明号」で、先祖を供養する行事をテーマにしています。5・6月号は「若夏号」、7・8月号は「真南風号」、9・10月号は「風車号」、そして11・12月号は「新北風号」というように、沖縄の文化と季節に密接に結びついています。

かつては『Coralway・フレンズ』という会員制の購読制度が存在し、2015年6月時点で約1,200名の定期購読者がいましたが、2023年3月31日をもって解散し、以降はFujisan.co.jpを通じて定期購読が行われています。

発行情報

• - 発行元: 日本トランスオーシャン航空
• - 発行頻度: 隔月刊（奇数月の1日発行）
• - 版型: AB判
• - 定価: 457円+税

連載と特集内容

『Coralway』では、さまざまな連載記事が掲載されています。たとえば、沖縄の美しい風景を紹介する「フォトジェニックオキナワ」や、地元の生活を描いた「島暮らし暦」、空飛ぶマルチコプターに関する「マルチコプターが飛ぶ」といった特集があり、地元の食文化をテーマにした「トラネコボンボンの島ごはん」も人気です。

また、沖縄の昔話を紹介する「沖縄の昔話」や、様々な旅行に関する情報を提供する「旅の足音」など、沖縄の多彩な魅力が詰まった内容が特徴です。さらに、機内販売の案内も掲載され、JTAのオリジナル商品や沖縄の特産品が紹介されています。

関連書籍

『Coralway』の内容をまとめた書籍もいくつか出版されており、代表的なものには以下があります。

• - 沖縄島々 旅日和 宮古・八重山編（新潮社、2003年4月）
• - 沖縄島々 風便り 本島と周辺の島編（新潮社、2004年4月）
• - 沖縄スノーケリングガイド（ジェイティビィパブリッシング、2010年3月）
• - さすらいの沖縄伝承男（カベルナリア吉田）

このように『Coralway』は、沖縄の文化や観光地、食に関する情報を提供する貴重な情報源であり、読者の皆様にとって沖縄をより深く知る手助けとなることを目指しています。

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