『Cross Days』(クロスデイズ)は、
2010年3月19日にオーバーフローより発売された
アダルトゲームです。略称は『クロイズ』。デイズシリーズの第3作にあたり、前作『School Days』の世界観を共有しながらも、新たな物語が展開されます。
作品概要
本作は、『School Days』の
外伝という位置づけで、ファンディスクとは異なります。主人公の足利勇気とヒロインの喜連川路夏が、『School Days』の物語に介入する形でストーリーが進行します。そのため、主な舞台は『School Days』と同じ榊野学園であり、伊藤誠をはじめとする多数の登場人物が登場します。また、『Summer Days』などの他作品のキャラクターも登場します。
キャラクターデザインは、
アニメーターのごとうじゅんじ氏によって、TVアニメ版『School Days』に近い肉感的な絵柄に一新されています。イベントシーンもTVアニメ版からの要素が盛り込まれています。セックスシーンについては、プロデューサーのメイザーズぬまきち氏によると、「黙っていても女の子が寄ってくるという補正がかかっている」とのこと。特に、誠と甘露寺七海のセックスシーンは、本作で初めて描かれ、
インターネット上で話題となりました。
ゲームシステムは、『School Days』や『Summer Days』の改良版で、高解像度に対応し、3DCGが一部導入されています。PC版には、不正利用対策の
アクティベーション機能や、電動
性具との連動プログラムも搭載されています。作中の時系列は、『School Days』と同時期で、『MISS EACH OTHER』の半年後、『LOST M』より後であることが示唆されています。
あらすじ
物語は、榊野学園が2学期に入った頃から始まります。図書委員の足利勇気は、背の低い喜連川路夏に興味を持ち、さらに姉の知恵を通じて彼女と再会します。二人は会話を重ねるうちに惹かれ合いますが、伊藤誠を巡る誤解や
嫉妬が、二人の関係を大きく変えていくことになります。
沿革
2008年の
エイプリルフール企画でタイトルロゴが公開された後、公式サイトが正式に開設されました。発売日は当初
2009年2月27日でしたが、幾度も延期され、
2010年3月19日にようやく発売となりました。初回限定版には、「コトノハサマ
フィギュア」が同梱されています。
開発
開発はTVアニメ版『School Days』の終了後に開始されました。本作は、『School Days』の並行世界を舞台にした完全新作として開発されましたが、
OVA制作の影響で開発期間は長くなりました。鬱要素は『School Days』と『Summer Days』の中間程度で、光や乙女にも焦点が当てられています。また、七海が勇気と絡み、客観的な情報を伝える役割を担っています。
発売当初、プロデューサーは
バグはないと主張していましたが、後に公式サイトで
バグの存在を認め、修正パッチが公開されました。
スタッフ・キャスト
企画・脚本・製作総指揮: メイザーズぬまきち
キャラクターデザイン・総作画監督: ごとうじゅんじ
足利勇気: 仲野まひる
喜連川路夏: みなづき蓮
桂言葉: 遠野そよぎ
黒田光:
一色ヒカル
伊藤誠: 平井達矢
西園寺世界: 柚木かなめ
足利知恵: 本山美奈
甘露寺七海: 藤村美緒
他多数
主題歌
オープニングテーマ: 「ファースト・ノート」歌 - KIRIKO
挿入歌: 「Eternal Flow」歌 -
Ceui
エンディングテーマ: 「ひとつ星」歌 - yozuca
メディアミックス展開
DVD-PG版: 2011年4月28日にアイチェリーより発売
UMD-PG版: 2011年
7月29日にPalaceより発売
インターネットラジオ: 『Radio Cross Days』が2009年1月8日~2010年3月25日に配信
書籍:
『Cross Days ビジュアル・ファンブック』
『Cross Days まるごと 桂言葉グラフィティー』
小説版『Cross Days』(複数の著者による)
漫画版: 『
月刊コンプエース』にて
2010年6月号~2011年7月号まで連載
CD:
『Cross Days Original Sound Track』
『Radio"Cross Days" CD Vol.1 〜クロス・乙女・デイズ〜』
『Radio"Cross Days" CD Vol.2 〜クロス・妄想・デイズ〜』
『Cross Days』は、魅力的なキャラクターと、前作とは異なる視点から描かれる物語が特徴の作品です。また、多数のメディアミックス展開が行われ、幅広いファンに楽しまれています。