DANCIN' IN THE KITCHEN

アルバム『DANCIN' IN THE KITCHEN』の概要

『DANCIN' IN THE KITCHEN』（ダンシン・イン・ザ・キッチン）は、歌手・山下久美子が1980年12月25日にリリースした2枚目のスタジオアルバムです。この作品は、前作『バスルームから愛をこめて』からわずか半年という短い期間での発表となり、ファンの期待感を高めました。リリース元は日本コロムビア/BLOW UPで、1960年代のポップ音楽を基礎にした曲調が魅力的なアルバムです。全ての楽曲の編曲は松任谷正隆が手がけており、彼の独自のアプローチが随所に感じられます。

アルバムの内容

このアルバムは、収録曲が2つの側面、すなわちSIDE AとSIDE Bで構成されています。SIDE Aには、タイトル曲の「ダンシン・イン・ザ・キッチン」を筆頭に、各トラックが聴く者の心を掴むポップな魅力を持っています。「パンプスを踏まないで」や「キス&ベッド」、「ジョディ」、「恋のミッドナイト・D.J.」など、リズミカルでキャッチーな楽曲が揃い、特に「恋のミッドナイト・D.J.」は1981年2月1日にシングルとしてもリリースされ、多くのリスナーに親しまれました。

SIDE Bでは、より多様なサウンドが展開されます。「西域さいいきみやげ」や「からっぽ」といった楽曲は、より深い音楽的な掘り下げが感じられる一方、シングル「ワンダフルcha-cha」のB面として知られるトラックも収められています。また、この作品にはトヨタの『ターセル』『コルサ』のCMソングとしても使用された「ワンダフルcha-cha」も収録されており、商業的にも成功を収めました。

参加ミュージシャン

このアルバムには多くの才能あるミュージシャンが参加しています。主に、ボーカルは山下久美子で、ドラムには林立夫、渡嘉敷祐一、島村英二が名を連ねています。さらに、ベースには高水健司が、キーボードには松任谷正隆が、エレキギターには松原正樹、今剛、鈴木茂が参加し、アコースティックギターには吉川忠英がフィーチャーされています。他にも、パーカッションには斉藤ノブと浜口茂外也が貢献しており、アルバム全体を通じて多面的な音楽スタイルを生み出しています。特に、バックボーカルにおいてはPaPaと亀井登志夫からの特別なサポートがあり、全体のハーモニーを豊かにしています。

結論

『DANCIN' IN THE KITCHEN』は、1980年代の音楽シーンにおける山下久美子の存在感を高めた重要な作品であり、彼女のキャリアにおいて欠かせないアルバムといえます。このアルバムを通じて、彼女の音楽への情熱や能力を改めて感じることができます。過去の名曲とともに、現代の音楽シーンにも影響を与え続けているその魅力を、多くの人々が再発見していることでしょう。

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