DO YOU WANNA DANCE

角松敏生のデビューを飾る12インチシングル「DO YOU WANNA DANCE」は、1983年10月21日にリリースされました。この作品は、角松敏生にとって初の12インチシングルであり、2曲の新曲を収録した意欲作となっています。

A面にはタイトル曲「Do You Wanna Dance」が収録されています。この曲は、後に様々なアレンジで再収録され、角松敏生の代表曲の一つとして長く愛されています。例えば、クラブミックスを集めたコンピレーションアルバム『T's 12 INCHES』では新たなリミックスが、また、リメイクベストアルバム『REBIRTH 1 〜re-make best〜』ではリテイクバージョンが収録されています。

B面には、角松敏生にとって初のデュエット曲となる「It's Hard to Say Good-bye（さよならは愛の言葉）」が収録されています。しっとりとしたバラード調のこの楽曲は、バラードベストアルバム『T's BALLAD』のCD盤に収録され、多くのリスナーを惹きつけました。さらに、1993年と2001年のコンサートツアーでは、デュエットパートナーである国分友里恵をゲストに迎えて演奏され、ライブでも高い人気を誇る楽曲となりました。

さらに、このシングルにはボーナストラックとして「Fly-By-Day」が収録されています。この曲は、1982年に杏里が発表したアルバム『Heaven Beach』に収録されていた楽曲で、角松敏生が提供したものです。このシングルでは、角松敏生がセルフカバーしており、オリジナルとは異なるアレンジや一部歌詞の変更が施されています。歌詞カードには“omake”とクレジットされていることから、ファンへの特別な贈り物として収録されたものと考えられます。

「DO YOU WANNA DANCE」は、角松敏生の音楽的才能と多様な表現力を示す重要な作品であり、彼のキャリアにおける重要な出発点となりました。このシングルに収録された楽曲たちは、その後も様々な形で再アレンジ、再収録され、角松敏生の音楽史において重要な位置を占め続けています。デビュー当時から現在に至るまで、多くのファンを魅了し続けているこの作品は、角松敏生の音楽世界を理解する上で欠かせない一枚と言えるでしょう。また、収録されている楽曲の多様なアレンジやリミックスは、角松敏生の音楽的探求心と、常に進化し続ける姿勢を物語っています。

この12インチシングルは、単なるデビュー作というだけでなく、角松敏生というアーティストの将来性を予感させる、記念碑的な作品と言えるでしょう。その後の彼のキャリア、そして日本の音楽シーンに大きな影響を与えたことは間違いありません。 そして、「Do You Wanna Dance」は、時代を超えて聴き継がれる名曲として、これからも多くの人々の心を捉え続けることでしょう。

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