DRAGON SISTER! -三國志 百花繚乱-

DRAGON SISTER! -三國志 百花繚乱-とは

nini氏による日本の漫画作品で、2002年から2008年まで連載されました。数ある「三国志」を題材とした作品の中でも、特筆すべきはその大胆なアレンジです。

物語の特色

登場人物の性別逆転

この作品の最大の特徴は、おなじみの三国志の英雄たちの多くが女性として描かれている点です。関羽や張飛といった武将たちが可憐な女性に姿を変え、物語を彩ります。

作中では、この性別逆転は「太平要術の呪い」によるものと説明されています。本来、英雄たちの力を奪うために行われた呪いが、歪んだ形で発動し、男性であるはずの人物が女性として生まれるようになったのです。

呪いの発生源

呪いの原因は、太平要術の巻物を手に入れた張角三兄弟にあります。彼らは英雄英傑たちの力を奪おうとしましたが、太平要術に仕掛けられた天罰によって、自身らが童女の姿に変えられてしまいます。この呪いの影響で、超人的な力を持つ女性が次々と誕生するようになりました。

女性武将の活躍

歪んだ呪いの影響で、超人的な力を持つ女性武将が多数登場します。劉備が義勇軍を立ち上げる頃には、すでに女性武将が台頭しており、物語に新たな風を吹き込んでいます。

しかし、当時の社会は女性蔑視の風潮が強く、伝統的な勢力では女性武将は冷遇される傾向にありました。一方で、董卓軍や曹操軍といった新興勢力では、能力や功績次第で女性も優遇されるという状況が描かれています。

加齢の概念

作中では、時間の経過による登場人物の加齢が曖昧にされています。董卓の死亡から官渡の戦いまでの15年間、登場人物の容姿がほとんど変化しません。この点について、作中で疑問を呈する人物は存在しません。

人物の生死

原作の「三国志」とは異なり、生存する人物や、死亡する人物がいるなど、生死の扱いが異なる場合があります。

主な登場人物

劉備: 主人公。正義感の強い青年。関羽・張飛と義兄弟の契りを結びます。
関羽※: 黒髪の長髪の女性。冷静沈着な性格で、劉備を支えます。
張飛※: 茶髪をアップにまとめた女性。明朗快活な性格で、怪力の持ち主です。
簡雍: 劉備軍に参加した楼桑村の青年。ムードメーカー的な存在です。
趙雲※: 黒髪を一本に纏めた若武者。クールな性格の持ち主です。
諸葛亮※: 小柄な少女。幼いながらも明晰な頭脳を持ち、劉備軍の軍師となります。
月英: 諸葛亮の従姉妹。機械工学に長け、新兵器を開発します。
曹操: 黒髪を短くまとめた青年。有能な人材を登用する度量の持ち主ですが、冷酷な一面も持ち合わせています。

※は、原作「三国志」では男性である人物が、本作では女性として描かれていることを示します。

書誌情報

単行本は全6巻。
コミックブレイドMASAMUNE、月刊コミックブレイドにて連載。

外部リンク

* マンガドア | 公式マンガ連載・配信サイト

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