DREAM (格闘技イベント)

DREAM（ドリーム）

DREAMとは、日本で開催されていた総合格闘技イベントの一つで、主に2008年から2013年まで活動していました。もともとFEG（ファイティング・エンターテイメント・グループ）が運営していたこのイベントは、総合格闘技界の発展に大きく寄与しました。

イベントの発足

DREAMは2007年、大晦日の「やれんのか! 大晦日! 2007」のイベントに続いて、新たな格闘技イベントとしてスタートしました。この大会では、PRIDEの活動が終了したことを背景に、FEGが新たに誕生させたもので、当初は各団体の選手たちが一堂に会した壮大なイベントとして、観客に印象を残しました。

2008年2月には正式に記者発表が行われ、同年3月には初の旗揚げ戦であるDREAM.1が開催されました。この大会にはUFCで活躍していたミルコ・クロコップが参加し、話題を呼びました。

トーナメントと選手層

DREAMは、特にトーナメント形式の大会を多く開催したことが特徴です。2008年と2009年には、年に6大会を開催し、その中で数々の階級別トーナメントが行われました。ミドル級やライト級の初代王座の決定戦では、ヨアキム・ハンセンやゲガール・ムサシが名を馳せました。特に2009年のスーパーハルクトーナメントは、ボブ・サップやホセ・カンセコら超人たちが登場し、観客を魅了しました。

DREAMでは、選手層は中軽量級を中心に、様々な国の選手が参加しており、アメリカのStrikeforceなど海外団体とも提携し、選手の交流も図られました。特に、DREAMとStrikeforceの提携により、両団体の選手はお互いのイベントに出場する機会が増え、ファンにとって見る楽しみが広がりました。

視聴方法とメディア展開

DREAMのイベントは、スカイパーフェクTV!やTBSを通じて放送され、視聴者に向けた取り組みも行われました。当初は地上波での prime time の放送があり、それに伴いPPV中継も同時に行われていましたが、2010年以降、地上波の放送は減少し、PPVに移行する傾向が見られました。このようなメディア戦略の変更は、経済的な影響も受けていると考えられます。

経営の変遷

イベントが進む中で、FEGの経営が厳しくなり、2011年にはリアルエンターテインメントに運営が移管されることとなりました。その後、FEGが破産した際、DREAMの活動も影響を受け、2012年以降はGLORYが運営を引き継ぐこととなりましたが、結局2013年には一度も大会が開催されることはありませんでした。

総括

DREAMは、多くの名選手を世に送り出し、トーナメントを通じた一体感とドラマティックな試合展開で多くのファンを魅了しました。しかし、経営上の問題から活動を停止する運命を辿り、現在ではその歴史が語り継がれている存在となっています。ドリームの存在は日本の総合格闘技界において、重要な役割を果たしたことは間違いありません。このイベントの影響は、今後の格闘技界にも影響を与え続けることでしょう。

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