dai (ダイ): 同人音楽界の鬼才
daiは、主に
同人音楽シーンで活躍する日本の
作曲家です。特に、人気同人PCゲーム『
ひぐらしのなく頃に解』のBGMを手掛けたことで広く知られています。また、『
うみねこのなく頃に』では、BGMの作曲だけでなく、音楽総監修や
デバッグといった重要な役割も担いました。
個人サークル「M.Graveyard」の代表として、精力的に活動を展開しています。
『
ひぐらしのなく頃に』制作当初、
07th Expansionには楽曲提供者がいませんでした。そのため、BGMや効果音には無料の音楽素材が使用されていましたが、音質の悪さや著作権に関する問題が指摘されていました。
当時、『ひぐらし』の一ファンだったdaiは、劇中BGMのクオリティに懸念を抱き、製作者である
竜騎士07にメールで連絡を取りました。自作の楽曲を聴かせたところ、その才能を認められ、音楽制作への参加を依頼されたという経緯があります。
ちなみに、daiが参加する以前の問題編では、
MIDI音源としてWinGrooveが使用されていました。最終章である「祭囃し編」では、楽曲提供者としてのクレジットに加え、「戦犯」というジョーク交じりのクレジットもされています。これは、『
ひぐらしのなく頃に』が連続殺人ノベルであることにちなみ、原作者たちが「主犯」などとクレジットされていることに関連したものです。
主な作品
アルバム
Thanks/you
after years(pre-holderとの合作)
yours お試し版
yours
M.Graveyard突発CD
生まれてきてくれてありがとう
うみねこのなく頃に musicbox Blue
作曲環境
daiの作曲環境は以下の通りです。
メイン
音源:ヤマハ・MOTIFシリーズ MOTIF-RACK
シーケンサー:Singer song writer
MIDIキーボード:M-AUDIO KEY STATION 61 es
キーボードスタンド:かつては段ボール三段重ねを使用
楽曲の無断使用問題
daiが制作したアルバム『Thanks/you』に収録された楽曲が、テレビ番組『中居正広の金曜日のスマたちへ』で無断使用されるという問題が発生しました。その後、番組側が再発防止に努めることを約束し、和解が成立しました。しかし、この件について番組内で触れられることはなく、dai自身も多くを語ろうとはしていません。
また、NHKの番組でも同様の無断使用が発覚し、NHK側から謝罪がありました。2008年には、テレビ朝日のドラマ内でも楽曲の一部が無断使用されるという問題が発生し、テレビ朝日側は「関係者の中に同人音楽という概念がそもそも無かった」ことを原因として、再発防止を約束し、和解に至りました。
外部リンク
M.Graveyard (dai本人による公式サイト)
daiの音楽は、その独特な世界観と美しい旋律で多くのファンを魅了し続けています。
同人音楽シーンにおける彼の功績は、計り知れません。