Daiwa笹塚タワー

Daiwa笹塚タワー

東京都渋谷区笹塚に所在する「Daiwa笹塚タワー」は、オフィスビルとスポーツジムを中心とした複合施設です。この建物は、かつて老舗食品メーカーである株式会社中村屋の旧笹塚工場跡地に建設され、その所有と運営は時代の流れとともに変遷を経てきました。

概要

現在の名称は「Daiwa笹塚タワー」ですが、2020年9月1日に改称されるまでは「笹塚NAビル」として知られていました。もともとは株式会社中村屋が所有していましたが、2017年1月に売却されています。

施設の中核をなすオフィス棟は、地上18階、地下2階建てという構造を持ち、地上高は72.8メートルに達する高層ビルです。施設の運営管理は、現在、日新製糖株式会社の完全子会社である株式会社ドゥ・スポーツプラザが担っています。

このビルは、多くの企業や施設が入居するテナントビルとして機能しており、過去には世界的なテクノロジー企業であるマイクロソフトの日本法人（現日本マイクロソフト）が本社を置いていた時期もありました。ビルの向かい側には、今も株式会社中村屋の東京事業所が立地しており、かつての深い関連性を偲ばせます。

沿革

この施設の歴史は、1990年11月にさかのぼります。株式会社中村屋の旧笹塚工場があった広大な跡地で、建設計画が始まりました。計画当初は「中村屋笹塚ビル」という仮称がつけられていました。

1991年12月、中村屋は関連会社である株式会社エヌエーシーの株式を取得し、これを子会社化しました。そして、1993年2月には、建築主をエヌエーシーとして「笹塚NAビル」が竣工を迎えます。当時の建物は、地上18階・地下2階建てのオフィス棟と、地上3階・地下1階建てのレストラン棟という構成でした。

完成から数年後の1998年2月、レストラン棟はオフィスビルとして利用できるように改装され、「別館」と呼ばれるようになります。同年5月には、株式会社エヌエーシーが株式会社エヌエーシーシステムに商号を変更しました。

さらに組織再編は続き、2005年10月には株式会社エヌエーシーシステムが株式会社エヌエーシービルに商号を変更すると同時に、不動産管理やスポーツジム運営事業を分社化し、新たに2代目となる株式会社エヌエーシーシステムを設立しました。同日付で、親会社である株式会社中村屋が株式会社エヌエーシービルを吸収合併しています。

中村屋はその後、2017年1月に「笹塚NAビル」本体を売却しました。さらに、2019年2月には、子会社となっていた2代目株式会社エヌエーシーシステムを日新製糖株式会社へ譲渡することを決定します。

2020年4月、日新製糖の子会社である株式会社ドゥ・スポーツプラザ（この吸収合併と同月1日付で株式会社日新ウエルネスに商号変更しています）へ、株式会社エヌエーシーシステムが吸収合併されました。そして、2020年9月1日には、建物名が長年親しまれてきた「笹塚NAビル」から現在の「Daiwa笹塚タワー」へと正式に改称され、現在に至ります。

主なテナント

Daiwa笹塚タワーは、オフィス棟と別館から構成され、様々な企業や施設が入居しています。

オフィス棟

ジョンソンコントロールズ 日本法人本社
エヌエーシーシステム
オリンパス 東京事業場 笹塚
オリンパスソフトウェアテクノロジー 本社

別館

スポーツクラブA-1笹塚店

過去にはマイクロソフト日本法人も本社を構えていました。

アクセス

このビルへのアクセスは、鉄道各線を利用することができます。

京王線：笹塚駅より徒歩約4分
小田急小田原線・東京メトロ千代田線：代々木上原駅より徒歩約15分
小田急小田原線：東北沢駅より徒歩約13分

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