代々木上原駅

代々木上原駅

代々木上原駅は、東京都渋谷区西原三丁目に位置する、小田急電鉄と東京メトロが乗り入れる駅です。小田急電鉄ではOH 05、東京メトロではC 01の駅番号が付与されています。

概要

小田急小田原線と東京メトロ千代田線が乗り入れており、千代田線は当駅が終点ですが、一部列車は小田原線と相互直通運転を実施しています。駅は両社の共同使用で、小田急電鉄が管理しています。小田急電鉄の駅長所在駅であり、参宮橋駅から当駅間を管理する「新宿管区代々木上原管内」の中心駅です。東京メトロの駅としては、表参道駅務管区明治神宮前地域の被管理駅となっています。

歴史

1927年（昭和2年）4月1日：代々幡上原駅として開業。
1941年（昭和16年）10月15日：代々木上原駅に改称。
1945年（昭和20年）：営業休止と再開。
1976年（昭和51年）：下り線・上り線が高架化。
1977年（昭和52年）：新駅舎が完成。これは、翌年の千代田線との相互直通運転に備えたものでした。
1978年（昭和53年）：千代田線が開通し、小田急線との相互直通運転を開始。同時に、国鉄常磐線との直通運転も開始。小田急線の急行・準急停車駅となる。
1993年（平成5年）：商業施設「アコルデ代々木上原」がオープン。
2002年（平成14年）：小田原線に湘南急行・多摩急行が新設され、停車駅となる。
2004年（平成16年）：東京メトロへの移管。
2007年（平成19年）：ICカード「PASMO」が利用可能になる。
2008年（平成20年）：小田急ロマンスカーが千代田線へ乗り入れ開始。
2018年（平成30年）：当駅 - 梅ヶ丘駅間が複々線化。
2019年（令和元年）：千代田線ホームでホームドア使用開始。
2020年（令和2年）：小田急線ホームでホームドア使用開始。

駅名の由来

駅名は、開業当時の地名「代々幡上原」に由来します。その後、渋谷区成立に伴い「代々木上原」へと変更されました。

駅構造

島式ホーム2面4線を有する高架駅です。千代田線は内側2線を使用し、小田急線との直通運転が可能な構造になっています。駅管理は小田急が行っており、駅名標は小田急仕様ですが、千代田線列車が発着するホームは千代田線ラインカラーである緑色となっています。

東北沢側には、千代田線折返し用の引き上げ線が2線あります。かつては、JR東日本の車両が小田急線に乗り入れていましたが、一部車両は小田急線への乗入れが出来ないため、この引き上げ線を使って当駅で折り返していました。また、小田急4000形にも代々木上原止まりの運用が多くあり、その場合もこの留置線を使用します。

駅の高架下には、「代々木技術区」の事務所があり、千代田線に関する様々な部署が配置されています。また、小田原線は当駅から東北沢駅までは複々線となっており、工事の進捗に伴い、使用する線路が変更されてきました。

のりば

千代田線線内折返し列車は、2番ホームで乗客を降ろした後、引上線で折返し、改めて3番ホームに綾瀬方面行きの列車として進入します。3番ホームの乗車位置案内には、始発先発用、始発次発用、小田急からの直通用があります。

千代田線は当駅折返し列車が多数設定されているのに対し、小田原線当駅止・当駅始発列車は非常に少ないです。

駅構内

各ホームに階段とエレベーターが設置されています。売店は、3・4番ホームに東京メトロ系のものがあります。ホームドアは、千代田線ホームと小田急線ホームでそれぞれ使用が開始されています。

利用状況

小田急電鉄と東京メトロの乗降人員は以下の通りです。

小田急電鉄：2023年度の1日平均乗降人員は257,017人。
東京メトロ：2023年度の1日平均乗降人員は267,748人。

小田急線内では新宿駅に次いで2位の乗降人員数を誇ります。

駅周辺

駅周辺には、商業施設「アコルデ代々木上原」をはじめ、Odakyu OX、渋谷区役所上原出張所、古賀政男音楽博物館、東京ジャーミイ・トルコ文化センターなどがあります。また、上原駅前商店街や上原銀座商店街など、様々な商店街が点在しています。

駅近くの井の頭通りには、「代々木上原駅」停留所があり、京王バスの路線が発着します。

その他

駅自動放送は全ホームで小田急標準放送が流れています。3番ホームには東京メトロ仕様の発車標が設置されていますが、日本語・英語のみの表示となっています。

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