Dell Inspiron

Inspiron(インスパイロン)とは

Inspironは、デルが展開するパーソナルコンピュータのブランドの一つです。以前はコンシューマー向けのラップトップPCブランドでしたが、2007年6月にデスクトップブランドのDimensionと統合され、現在はデスクトップとラップトップの両方で、同社のメインストリームブランドとして位置づけられています。

特徴

Inspironの最大の特徴は、そのコストパフォーマンスの高さです。デル製品全般に言えることですが、他メーカーと比較して安価に高スペックのPCを購入することができます。特に、ラップトップPCでは、グラフィックボードなどの変更が難しいパーツで高性能なものを選べるため、3Dゲームなど高いグラフィック処理能力を必要とするユーザーに人気があります。

一方で、インストールされているソフトウェアは必要最低限に抑えられており、ユーザーは必要なものを別途用意する必要があります。しかし、このことは、プリインストールされた不要なソフトウェアがリソースを消費することで生じるパフォーマンス低下を防ぐことができ、必要なソフトウェアを厳選したい中級者以上のユーザーにとってはメリットとなります。

デザイン面では、以前は法人向けPCのようなシンプルなものが多かったのですが、現行モデルでは天板にカラーパネルを採用するなど、デザインにも力が入れられています。

日本における主な現行機種

デル株式会社が日本で販売している主なInspironシリーズは以下の通りです。

ラップトップPC

Inspiron 3000シリーズ: 基本モデル
Inspiron 5000シリーズ: 標準モデル
Inspiron 5000ゲーミングシリーズ
Inspiron 7000シリーズ: 上級モデル
Inspiron 7000ゲーミングシリーズ

2in1モデルと通常のクラムシェル型モデルがラインナップされています。

モデル名の見方は、「Inspiron 15 3000」の場合、基本モデルで画面サイズが15インチであることを示します。

デスクトップPC

Inspiron 3000シリーズ
Inspiron 5000シリーズ
Inspiron 7000シリーズ
ゲーミングデスクトップ

オールインワンの一体型モデルとデスクトップ本体のみのモデルが販売されています。

過去の製品

ミニラップトップPC

Mini 9：8.9インチ液晶画面、省電力CPU、SSD搭載。
Mini 10：10.1インチ液晶画面。
Mini 10v：10.1インチ液晶画面。
Mini 12：12.1インチ液晶画面。

これらはいわゆるネットブックであり、OSはUbuntuまたはWindows XPが選択可能でした。特に、Ubuntuがプレインストールされたネットブックとしては、日本で唯一の製品でした。これらのモデルは2011年に販売を終了しています。

ラップトップPC

1300：14.1インチまたは15.4インチ液晶を選択可能。BTOによるカスタマイズに対応。
1501：14.1インチまたは15.4インチ液晶を選択可能。AMD製CPUをデルのラップトップとして初採用（2008年6月現在販売終了）。
1420：14.1インチ液晶搭載。
1520：15.4インチ液晶搭載。
1720：17.1インチ液晶搭載。10キー付きフルキーボードを採用。WUXGA(1920x1200)の高解像度液晶を選択可能。赤外線通信機能(IrDA)も搭載。

1420、1520、1720は同ブランドの主力商品で、それぞれ14.1インチ、15.4インチ、17.1インチのワイド液晶を採用し、解像度などを選択できました。CPUにはインテル製を採用し、グラフィックボードはNVIDIA製を選択できました。これらのモデルは性能・価格帯がほぼ同じであり、ユーザーのニーズに合わせた選択が可能でした。

デスクトップPC

530 (531)：530はインテル製CPUを、531はAMD製CPUを採用。
530s (531s)：530sはインテル製CPUを、531sはAMD製CPUを採用。スリムタワー仕様。
545：530 (531)の後継機種。前面パネルにカラーバリエーションを採用。
545s：530s (531s)の後継機種。前面パネルにカラーバリエーションを採用。スリムタワー仕様。
580：[インテル]]製[[CPU]搭載。ミニタワー仕様。
580s：[インテル]]製[[CPU]搭載。スリムタワー仕様。

アメリカ合衆国限定モデル

Inspiron XPSシリーズは、主にアメリカや欧米市場向けに展開されていました。しかし、2006年5月9日より、m1710が日本でも販売されました。2005年にSonomaプラットフォームを導入した6000と9300が登場するまで、プレスコットコアのPentium 4を搭載した9100が最速モデルでした。

これらの情報は、Inspironシリーズの歴史と特徴を理解する上で役立つでしょう。

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