Docomo Wi-Fi

docomo Wi-Fi（ドコモワイファイ）とは

NTTドコモが提供していた公衆[[無線LAN]]サービスです。2001年に「ドコモ公衆[[無線LAN]]サービス（愛称：Mzone（エムゾーン））」としてサービスを開始し、2012年3月1日に「docomo Wi-Fi」に名称が変更されました。2022年2月8日にサービスを終了しています。2020年3月18日からは、後継サービスとしてdポイントクラブ会員向けの無料サービス「d Wi-Fi」が開始されています。

通信規格

Wi-Fi規格は、IEEE 802.11a/b/g/n/acに対応していました。

大規模災害時の対応

大規模災害時には「00000JAPAN」に参画し、docomo Wi-Fiユーザー以外でも無料で利用できるよう開放されていました。ただし、この場合は暗号化設定がされないため、セキュリティを確保するためにはユーザー側でVPNを利用するなどの対策が必要でした。

利用可能機器

Wi-Fi機能を搭載したノートパソコン、スマートフォン、PDA、iPod touch、iPadをはじめ、無線LAN対応携帯電話（Wi-Fi WIN・ケータイWi-Fi）、携帯ゲーム機（PlayStation Vita・ニンテンドー3DS）など、幅広い機器で利用できました。機器の制限は特になく、アクセスポイント接続後、各機器に搭載されたウェブブラウザでアカウント認証ができることが条件でした。IEEE 802.1X認証にも対応しており、対応端末は自動接続が可能でした。ただし、複数端末の同時接続は不可でした。

利用料金

以下、特に注釈がない限り税別表記です。

NTTドコモの携帯電話サービス契約中の場合

ドコモの携帯電話契約者は、mopera Uの「U「公衆[[無線LAN]]」コース」を利用できました。料金はmopera Uスタンダードコース500円に公衆[[無線LAN]]オプション300円の合計800円/月でした。iモードを利用している場合は、ISPセット割の対象となり、各料金から150円ずつ計300円が割引され、iモードの料金（300円）にmopera Uとして500円/月の追加で利用できました。BlackBerryなどの専用インターネット接続サービスを利用する端末では、公衆[[無線LAN]]オプション（300円）の追加で利用可能でした。

2011年2月1日からは、mopera Uとは別にspモードでも「公衆[[無線LAN]]サービス」が開始され、この場合でも300円の追加で利用できました。ドコモショップだけでなく、My docomoサイトやドコモのインフォメーションセンターなどから申し込むことができ、契約回線の料金と合わせて請求されました。

2011年10月1日から、ドコモのスマートフォン向けISPサービス（spモードやmopera U）を契約し、特定のパケット定額サービスまたは料金プランに加入している場合は、2013年3月31日まで利用料金315円が無料になるキャンペーンが実施されました。

2012年9月からは、永年無料キャンペーンが開始され、ドコモとスマートフォン向けのインターネット接続を契約し、特定のパケット定額サービスや料金プランに加入しているユーザーは、月額利用料が無料となりました。実質的に、ドコモのスマートフォン利用者は無料で利用できるようになりました。このキャンペーンは、先立って行われたキャンペーンと適用条件が似ており、両方の適用条件を満たしていた場合は、本キャンペーンのみが適用されるようになりました。

契約時には、ユーザー自身が加入しているプロバイダ契約のオプションを選択する必要がありました。例えば、spモード利用者はspモードのオプションとしてdocomo Wi-Fiに加入する必要があり、mopera Uのオプションとしてdocomo Wi-Fiを選ぶのは誤りでした。条件指定された契約が解除されると、この無料特典は適用されなくなりました。

支払い明細では、docomo Wi-Fi利用料として300円が請求され、その下に永年キャンペーン割引料として300円が割引される形で表示されていました。

NTTドコモの携帯電話サービス未契約の場合

docomo Wi-Fiの単体契約も可能で、月額コース（1,500円/月）または日額コース（500円/日）を選択できました。日額コースは、利用しない月には料金は発生しませんでした。申し込みはドコモショップでのみ受け付けられていました。コースの変更や解約にはMy docomoのIDとパスワードが別途必要で、それがない場合はドコモショップでの手続きが必要でした。

利用可能エリア

喫茶店、ファーストフード店、コンビニ、ホテル、空港、駅構内、高速道路のSA・PAなどを中心に、高速移動中のつくばエクスプレスや東海道新幹線の車内などでも利用可能でした。駅では、自動販売機にアンテナが設置されている場合も見受けられました。NTTブロードバンドプラットフォームの共用AP（WAN回線に主に光回線を利用）を利用しており、NTT東日本・NTT西日本が提供している公衆[[無線LAN]]サービス「FLET'S SPOT」とエリアを共有していることが多く、「FLET'S SPOT」のエリアは概ねdocomo Wi-Fiが利用可能でした。海外では、ローミングとしてIPASSなどで利用可能でした。日本国内では、ソフトバンク株式会社のBBモバイルポイントをローミングで利用できていましたが、2016年11月で終了しました。

2011年12月17日から、セブン&アイグループの主な店舗で提供している「セブンスポット」において、docomo Wi-Fi加入者は制限なくインターネット接続サービスが利用可能になりました（一部店舗を除く）。エリアは順次拡大されていました。

2012年2月29日には、ローソンが各店舗で利用できる「LAWSON Wi-Fi」のサービスを発表しました。docomo Wi-Fiは同じNTTグループのNTTBPが設置するAPを利用し、全国約8,000店でサービスを提供していました。

2012年3月30日には、4月1日から成田国際[[空港]]で（ローミングエリアではありましたが、同日以降は自社サービスエリアとして）利用可能になることが発表されました。JR東日本山手線全駅などに設置されているJREMが運用・管理している無線LANアクセスポイント（WAN回線はWiMAXを利用）でもサービスが開始されました。

2012年8月以降は、WAN回線にXi回線を用いたアクセスポイントも増えていました。

2012年9月以降は、順次東急線各駅で整備が進められているイッツ・コミュニケーションズが運用・管理している無線LANアクセスポイント（WAN回線は東急電鉄の光回線を利用）でもサービスが開始されました。

海外では、従来は本サービス独自にローミングしていましたが、2012年7月にWORLD WINGの派生サービスとしてスタートした「WORLD WING Wi-Fi」にローミングを一本化することになったため、本サービスでのローミングは2013年1月末で終了しました。

主な利用可能エリア

最新のアクセスポイントは、Wi-Fi SPOT検索を参照してください。利用可能であったエリアはd Wi-Fiと同一であるため、d Wi-Fi#主な利用可能エリアを参照してください。

Home Wi-Fi

自宅で無線LANルーターを利用するためのレンタルサービスで、レンタルされる機種はNECグループ会社のNECアクセステクニカ製の「Aterm WR8166N」でした。月額利用料は315円でしたが、指定されたデータ通信プラン・パケット通信プランに加入している場合は無料でした。設定はスマートフォンでdocomo Wi-Fiアプリを利用し、バーコード読み取りを行うことで設定が可能でした。このバーコード読み取り設定は、NECアクセステクニカ製でバーコード読み取りに対応している機種でも可能でした。

2014年11月30日をもって新規受付を終了し、2015年5月31日にサービスを終了しました。使用中のレンタルルーターはそのままユーザーに無償譲渡されました。

脚注

外部リンク

* docomo Wi-Fi | サービス・機能 | NTTドコモ

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