Dr.ドラゴン&オリエンタル・エクスプレス

Dr.ドラゴン&オリエンタル・エクスプレス：伝説のソウルバンド

Dr.ドラゴン&オリエンタル・エクスプレスは、1976年から1977年という短い期間に活動した日本の伝説的なソウルバンドです。その音楽は、当時の日本の音楽シーンに大きな影響を与えました。

バンドの誕生と背景

このバンドは、ビクター音楽産業（現：ビクターエンタテインメント）のワールドグループ宣伝部の本多慧によって企画・プロデュースされました。本多慧は、当時「ハッスル・ホンダ」として知られており、洋楽宣伝においてその手腕を発揮していました。彼は、日本の音楽シーンに新たな風を吹き込むべく、このバンドを結成しました。

筒美京平の参加と豪華メンバー

Dr.ドラゴン&オリエンタル・エクスプレスの音楽的な中心人物は、作曲家、編曲家として日本の音楽史に名を残す筒美京平でした。彼は、JACK DIAMOND（ジャックダイアモンド）およびDr.DRAGON（ドクター・ドラゴン）名義でバンドを指揮し、その才能を如何なく発揮しました。

バンドのメンバーもまた、錚々たる顔ぶれでした。後藤次利（ベース）、鈴木茂（ギター）、林立夫（ドラム）、矢野顕子（キーボード、コーラス）といった、日本の音楽シーンを代表するミュージシャンたちが集結しました。さらに、羽田健太郎（ピアノ）や槙みちる（コーラス）などもバックミュージシャンとして参加し、バンドのサウンドを支えました。

ディスコグラフィー

Dr.ドラゴン&オリエンタル・エクスプレスは、短い活動期間にもかかわらず、数々の印象的なシングルとアルバムをリリースしました。

シングル

セクシー・バス・ストップ / バンブー (1976年) : オリエンタル・エクスプレス名義でリリースされ、後に浅野ゆう子によってカバーされ大ヒットしました。
ピーナッツ(ディスコ・バージョン) / ピーナッツ（オリジナル・バージョン） (1976年) : ジャッキー吉川とブルー・コメッツにも提供されました。
ハッスル・ジェット / ディスコ・ナイト (1976年) : 浅野ゆう子やシェリーにも提供されています。
カリブの夢 / 真夜中のウォーク (1977年) : シェリーやデューク・エイセス、ペドロ&カプリシャスなど、多くのアーティストによってカバーされました。

アルバム

The Birth of a Dragon (1976年) : バンドの代表作であり、アナログ盤とCDでリリースされています。
セクシー・バス・ストップ (1992年) : The Birth of a Dragonのタイトルを改題し、「ピーナッツ（ディスコ・バージョン）」をボーナストラックとして追加したCDです。
* The Birth of a Dragon +4 (2006年) : ボーナストラックとして、「ピーナッツ（ディスコ・バージョン）」に加え、Dr.ドラゴンのソロ・ワークスによる楽曲が収録されています。

関連事項

本多慧は、Dr.ドラゴン&オリエンタル・エクスプレス以外にも、オリジナル・イースタン・ギャング（後のイースタン・ギャング）というディスコバンドを企画・プロデュースしていました。このバンドは林哲司が指揮しており、Dr.ドラゴン&オリエンタル・エクスプレスと同様に、当時のディスコシーンを盛り上げました。

Dr.ドラゴン&オリエンタル・エクスプレスの音楽は、日本の音楽史における重要な一部であり、その革新的なサウンドは、後世のミュージシャンたちにも影響を与え続けています。

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