EM01F

ARROWS S EM01F

ARROWS S EM01Fは日本の富士通モバイルコミュニケーションズによって開発されたスマートフォンで、ワイモバイル（旧イー・アクセス）向けの第3.9世代移動通信システム（EMOBILE 4G-S）端末です。この端末はAndroid 4.1を搭載しており、ワイモバイルへのブランド変更後も、販売の際には「イー・モバイル」ブランドのままで流通しています。

概要

ARROWS S EM01Fは、ARROWS A 201Fの兄弟モデルであり、富士通モバイルによる初めてで最後のイー・モバイル向けスマートフォンです。もともと、東芝がイー・モバイル向けに供給したH11Tという端末がありましたが、ARROWS S EM01Fはさらに進化したモデルです。ユーザビリティを重視しており、そのキャッチコピーは「サクサク快適レスポンス × 自然美麗高画質」というもので、快適な使用感と美しい画質を誇っています。

通常のイー・モバイル端末はSIMロックフリーですが、このEM01FにはSIMロックが施されています。これにより、特定の通信業者のみでの使用が目的とされています。

料金プラン

ARROWS S EM01Fは、イー・アクセスからの発売ですが、契約形態は従来の機種とは異なりEMOBILE 4G-S契約が必要です。この端末は、イー・アクセスのW-CDMAおよびLTE網（FD-LTE）を利用せず、国内ではWireless City PlanningのAXGP網とソフトバンクのW-CDMA網を使用します。国際的には、ローミングによるGSM方式にも対応しており、利用範囲が広がります。

通話に関する料金形態はソフトバンクに準じていますが、特にワイモバイルの発足時には「4G-S」プランの新規受付が終了していることに注意が必要です。EM01FはY!mobileのスマートフォン向け料金プランに含まれ、スマホプランにおいても取り扱われています。

利用者専用サイト

EMOBILE 4G-S契約は特異な契約形態であるため、従来の「My EMOBILE」ではなく、「オンラインサポート（My SoftBank）」が利用されます。ブランド統合後の2014年8月1日以降は、EM01Fでも「My Y!mobile」を利用することとなりました。

オプション品

ARROWS S EM01Fに付属する電池パックや周辺機器は、ARROWS A 201Fと同じ商品コードが使用されていますが、イー・アクセスのカタログ上では独自の商品コードに基づいて販売されています。販売元はイー・アクセスではなく、ソフトバンクモバイルとなっています。

歴史とアップデート

この機種は2013年5月14日に発表され、8月13日に発売日がアナウンスされ、8月20日に市場に出回りました。アップデートもいくつか行われており、最初のビルド番号V13R15Dではフラッシュ設定による改善と動作安定性の向上が図られました。2017年3月31日にはアップデートの配信が停止され、以降はY!mobileのストアでの端末預けが必要となりました。このような経緯があり、ユーザーにとっては特に注意が必要な端末であるといえます。

ARROWS S EM01Fは、さまざまな特色を持つ端末であり、特にその契約方式や機能において他の端末と異なる点が多いことから、特定のユーザー層に向いた一台であることが特徴です。

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