EMOBILE 4G-S

EMOBILE 4G-Sとは

EMOBILE 4G-Sは、2013年8月20日にサービスを開始した、ソフトバンク傘下のWireless City Planning（WCP）およびソフトバンクモバイル（SBM）が提供するスマートフォン向け通信サービスです。本サービスは、イー・アクセスの自社網を変更した形で、主にAXGP網やダブルLTE網を利用します。このため、一般的なイー・モバイルのサービスとは異なる利用方法となります。

サービスの特徴

EMOBILE 4G-Sは、自社の3G網を全く利用せず、ソフトバンクのネットワークに依存しています。そのため、従来のイー・モバイルの契約者がこのプランに移行する場合、使い勝手や通信エリアが大きく異なることに注意が必要です。また、契約者の利用料金はソフトバンクモバイルから請求され、EMOBILE 4G-S専用の契約サイトを通じて管理されます。

初期契約では、WCP社とSBMから受けるMVNOサービスとして位置づけられており、特に自社のLTE網を利用できない機種が場合によっては存在します。このため、通信量に制限がある点も考慮しなければなりません。

利用料金と契約の変更

契約者がEMOBILE 4G-Sに切り替える場合、以前のイー・モバイルブランド契約は新規契約扱いとなり、利用期間がリセットされます。特にFMC（固定・移動体共通）サービスと併用している場合は、ADSLやフレッツ光の契約も解除される点に注意が必要です。一方で、音声契約からの変更はMNPを利用することで、電話番号をそのまま移行できることが可能です。

技術的な仕様と対応端末

EMOBILE 4G-Sでは、AXGP網利用時は下り最大76Mbps、上り最大10Mbps、ダブルLTE網利用時は下り最大112.5Mbps、上り最大37.5Mbpsに対応しています。具体的には、ARROWS S EM01FおよびNexus 5 EM01Lのスマートフォンがこのプランに対応しています。ただし、サービスの利用によっては利用可能な地域が異なる場合があります。

サポートとサービスの違い

EMOBILE 4G-Sの契約者は、ソフトバンクモバイルが管理するログインサイト「My SoftBank」を通じて契約内容を確認する形となっており、長年利用されてきたemobileメールは利用できません。また、ソフトバンクモバイルでは提供されない特定のサービスや機能がEMOBILE 4G-Sでは利用できないことにも留意が必要です。

例えば、ナンバーリクエスト機能のような一部の通信機能は、完全にソフトバンクの網で提供されていないため、サービス面での制限を受けます。また、請求方法に関しても、ソフトバンクモバイルを通じて支払うことが求められているため、特定の店舗での引き落としに制限があります。

結論

EMOBILE 4G-Sは、通信技術の発展に伴い、新たなMVNOサービスとして注目されていますが、契約に伴う条件や利便性には特定の制約が伴うため、利用者はその内容をよく確認することが重要です。特に他のプランとの比較や提供されるサービスの理解を深めることが、選択に際しての大切なポイントとなります。

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