EMOBILE G4

EMOBILE G4 (イー・モバイル ジーフォー) について

EMOBILE G4は、ソフトバンク株式会社のY!mobile部門（旧イー・アクセス）が展開していた、高速データ通信サービスおよび端末のブランド名称です。2010年1[[2月3日]]にサービスを開始し、2018年2月1日にサービスを終了しました。

概要

EMOBILE G4は、当時のイー・アクセスの最上位サービスとして、第3.5世代移動通信システムを高度化したDC-HSDPA規格を採用していました。この規格は、下り最大3.6Mbps、7.2Mbps、21Mbpsと進化してきた高速データ通信の流れを汲むもので、4番目の進化（高速化）に位置づけられます。HSPA+サービスも包含しており、同サービスの料金プランはDC-HSDPAの開始と同時に吸収されました。その後、2012年3月15日にはLTE方式のサービス「EMOBILE LTE」が開始されましたが、EMOBILE LTEエリア外ではEMOBILE G4としての接続も可能でした。

ただし、LTEの75Mbps対応エリアではDC-HSDPAは利用できず、逆にDC-HSDPA対応エリアではLTEは最大37.5Mbpsに制限されるという制約がありました。2011年1[[2月15日]]には、下り14Mbpsのサービス（対応端末は2011年1[[2月1日]]発売のGS02）が発表され、2012年2月より提供されました。データ通信料金プランは2012年6月から7.2Mbpsの料金プラン水準に引き下げられました。

その後、イー・アクセスがウィルコムを吸収合併し、ワイモバイルにサービス提供事業者が移行。さらに、ソフトバンクモバイルに吸収合併された後、ソフトバンク株式会社のY!mobile部門が、2018年2月以降、旧イー・アクセスに割り当てられた1800MHz帯をすべてLTEに転換する方針を明らかにしました。これにより、3Gサービス自体が2018年1月末に停波し、EMOBILE G4のサービスは終了しました。ただし、一部端末ではSoftBank 3Gの電波を利用してサービスを継続していましたが、これもSoftBank 3Gのサービス終了に伴い、2024年1月31日に終了しました。

ブランドメッセージ

EMOBILE G4の「G」と「4」には、それぞれ以下の意味が込められています。

【G】
Global: 世界150カ国以上で採用されているHSPA規格
Growth: 高速ネットワークの比類なき成長
Generation: モバイルブロードバンドの新たな展開

【4】
イー・モバイルの第4の進化、42Mbpsデータ通信サービスの開始

展開

2010年1[[2月3日]]にEMOBILE G4ブランドのデータ通信端末「D41HW」が発売されました。当初は11月19日発売予定でしたが、1[[2月3日]]に変更されました。サービス開始当初の提供エリアは関東、東海、関西、北海道、九州の一部の主要都市で、2011年3月末までに人口カバー率で約40～50%のエリアでの提供を目指していました。

料金プランは、下り最大42Mbpsおよび下り最大21Mbpsのデータ通信サービス専用プランが適用されました。専用プランは、2012年6月から料金が引き下げられました。2011年10月時点では、音声端末での同データ通信対応端末は発表されていませんでしたが、2011年1[[2月1日]]に発売されたスマートフォンGS02が、HSPA+以上の通信に対応することになりました。HSPA+に対応するスマートフォンは、2012年6月発売のGS03が初号機となります。

EMOBILE LTEのサービス開始後は、本サービスの下り最大42Mbpsエリアへの拡張が、LTEエリアの下り最大75Mbpsへの拡張の阻害要因となるため、開業当初から利用している5MHz幅×2の帯域をHSPA+のみにとどめ、隣接帯域を含む後から追加された10MHz幅×2は、原則的にLTE用の帯域とすることになりました。そのため、DC-HSDPAに対応している端末（EMOBILE LTE端末でDC-HSDPAとのデュアルモードで利用可能なケースを除く）では、性能が出せない可能性がありました。すでにDC-HSDPAとして10MHz幅×2を利用しているエリアでは、LTEは5MHz幅×2しか帯域が使えなかったため、下り最大37.5Mbpsとなっていました。今後はDC-HSDPAの利用帯域を削減し、LTEの帯域を増やす方針となりました。

2013年6月には、DC-HSDPAが利用可能なエリアを、同年8月中旬以降、順次LTEの75Mbps対応エリアに転換することが発表され、EMOBILE G4としては最高でHSPA+レベルの速度に低下する方針となりました。LTEに対応していないDC-HSDPA端末は、D41HW、GD01、GP02、GP03の4端末が発売され、これらの端末は順次巻き取り対象となりました。

さらに、2015年12月には、1800MHz帯を2018年2月以降を目処にLTEに転換することを理由に、2018年1月31日をもって旧イー・アクセスの3Gサービスはすべて停波し、EMOBILE G4は利用できなくなりました。

関連項目

EMOBILE 4G: 本サービスと名称が紛らわしいが、こちらは、EMOBILE LTEに加えて、WCP社のAXGPサービスとSBMのDC-HSDPAネットワーク（ULTRA SPEED）のトライモードによるサービス名称。
EMOBILE 4G-S: EMOBILE 4Gでは利用できない音声通話が利用可能となる代わりに、ワイモバイル網を一切使用せず、MVNO回線のみによって提供されるサービス。
EMOBILE LTE
EMモバイルブロードバンド
イー・モバイル
イー・アクセス
* ULTRA SPEED

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