ER209i

DoCoMo by ERICSSON ER209i（ドコモ バイ エリクソン イーアール にーまるきゅう アイ）は、エリクソン（後のソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ、現在のソニーモバイルコミュニケーションズ）が開発・製造したNTTドコモの第二世代携帯電話（mova）端末です。

概要

この端末は、エリクソンが初めて手掛けたiモード対応機種であり、209iシリーズの中では最後にリリースされました。当時としては珍しいボイスレコーダー機能を搭載しており、着信メロディは4和音に対応していました。デザイン面では、フリップ型でありながらも横幅が50mmと大柄な点が特徴的でした。

エリクソンはその後、ソニー・エリクソンへと社名変更したため、このER209iはエリクソンブランドとして最初で最後のiモード端末となりました。また、ドコモにおいては、この機種以降、三菱電機製以外のフリップ型端末は発売されていません。

歴史

ER209iの開発から発売、そしてサービス終了に至るまでの主な出来事は以下の通りです。

2000年6月21日：ER209i携帯電話無線機が、テレコムエンジニアリングセンター（TELEC）による技術基準適合証明を取得（技術基準適合証明WAA0094868～0094912）。
2000年7月11日：ERICSSON ER209iのTELECによる技術基準適合証明の工事設計認証を取得（工事設計認証番号WAA0077）。
2000年8月10日：ER209i携帯電話無線機が、電気通信端末機器審査協会による技術基準適合認定の設計認証を取得（設計認証番号A00-0750JP、J01-0196）。
2000年10月16日：TELECによる技術基準適合証明の工事設計認証を取得（工事設計認証番号WAA0094）。
2000年12月6日：NTTドコモからER209iが発表。
2000年12月11日：ER209iが発売。
2012年3月31日：movaサービスの終了に伴い、ER209iの使用もこの日をもって終了。

この端末は、エリクソンがドコモ向けに開発した珍しいiモード端末であり、その後のソニー・エリクソンブランドへと繋がる過渡期の製品でもありました。フリップ型としては大柄で独特なデザインも、当時の携帯電話市場において存在感を示していました。movaサービス終了とともに、その役割を終えましたが、日本の携帯電話史における重要な一台として記憶されています。

外部リンク

ケータイWatch - ケータイ新製品SHOW CASE NTTドコモ ER209i

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