EdMax

EdMax (エドマックス)

EdMaxは、宮崎年之氏によって開発されたMicrosoft Windows用の高機能な統合型メールクライアントです。長年にわたり、そのカスタマイズ性の高さと安定性で多くのユーザーに支持されてきました。

特徴

EdMaxの最大の特徴は、自由度の高いカスタマイズ機能です。ユーザーは自分の好みに合わせて、様々な設定を変更できます。

• - 高度なフィルタリング: 強力なフィルタリング機能により、受信メールを効率的に管理できます。条件に合致したメールは、指定したフォルダに自動的に移動したり、特定の色でマークしたりできます。
• - 高い耐久性: 大量のメールを保存しても動作が安定しており、メールクライアントが壊れにくいのが特徴です。また、検索機能も充実しており、必要なメールを素早く見つけられます。
• - 軽快な動作: 動作が軽快で、ストレスなくメールの送受信ができます。
• - メールの関連性をツリー表示: 受信メールに対する返信や転送といった関連性をツリー状に表示できるため、メールの流れを把握しやすくなっています。
• - ヘッダのカスタマイズ: 独自のヘッダを定義できるため、フィルタリング機能と組み合わせることで、迷惑メール対策にも効果を発揮します。
• - フォルダ完結型: EdMax関連のデータはすべて一つのフォルダに格納されるため、バックアップが容易です。
• - アカウント別署名: 複数のアカウントを使用している場合、アカウントごとに署名を自動的に振り分けることができます。
• - 携帯電話向け分割送信: 長文のメールを携帯電話向けに自動で分割送信する機能も搭載されています。
• - インターフェースのカスタマイズ: キーバインド、ツールバー、メニューバー、右クリックメニューなど、インターフェースのあらゆる部分をカスタマイズできます。
• - メール編集機能: 文字種による色分けやキーワードの強調表示など、メール編集をサポートする機能も充実しています。
• - アイコンの変更: フォルダやメニューのアイコンを自由に変更できます。
• - アドレス帳のグルーピング: アドレス帳はグループ分けが可能で、階層構造で管理できます。

注意点

• - EdMaxからOutlook Expressへのメール移行は、標準機能では直接行えません。UNIX Mbox形式で出力後、外部ツールでEML形式に変換する必要があります。
• - フリーウェア版では、新規メール作成時に新しいウィンドウではなくタブで開くため、初心者には分かりにくい場合があります（シェアウェア版ではウィンドウ表示も選択可能）。
• - アドレス帳を常に左ペインに表示させておくことはできません。
• - フリーウェア版の一部バージョンでは、起動時にアフィリエイトリンク付きのポップアップウィンドウが表示されます。
• - Unicode版は従来シリーズと設定に互換性がない部分があります。

歴史

EdMaxは長年にわたりアップデートが続けられてきましたが、2018年1月4日に開発およびサポートが終了しました。以下は主な更新履歴です。

• - 2001年1月26日: Ver2.81 リリース。プラグイン機能をサポート。
• - 2001年10月9日: Ver2.91 リリース。IMAP4をサポート。
• - 2002年5月15日: Ver3.0 リリース。新規ウィンドウでの作成が可能に。
• - 2006年10月19日: Ver3.07 リリース。試用期間の制限が撤廃。
• - 2006年12月22日: Ver3.10 リリース。SSL/TLSに対応。
• - 2007年2月6日: Ver3.11 リリース。Windows Vistaに対応。
• - 2007年8月9日: Ver3.12リリース。「エドファイル便アクセス」に対応。
• - 2007年8月17日: フリーウェア版Ver2.86.1Fリリース。フリーウェア版もSSL/TLSに対応。
• - 2007年11月15日: Unicode版 Ver5.01リリース。
• - 2008年7月11日: 「エドファイル便」サーバー移転に対応。
• - 2018年1月4日: 開発、サポート終了。

現在、シェアウェア版はライセンス購入はできませんが、試用版として利用可能です。

外部リンク

• - Edcom Home Page

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