F-01B

F-01B: 富士通製ハイスペック防水携帯電話

2009年冬モデルとして登場したF-01Bは、富士通が開発しNTTドコモから発売されたFOMA端末です。前機種F-01Aから受け継いだ「ハイスペック×防水」というコンセプトをさらに進化させ、多くの魅力的な機能を搭載していました。

高性能カメラと進化した画像処理

F-01B最大の特徴は、1220万画素という当時としては高画素なカメラです。デジタルカメラ向け画像処理エンジン「Milbeaut」の技術を応用した「Milbeaut Mobile」を搭載し、ノイズリダクション処理による高感度撮影を実現。最高感度ISO25600で、暗い場所でも明るく鮮明な撮影が可能です。さらに、広角28mm（35mm換算）レンズを採用することで、より広い範囲を捉えることが可能になりました。

操作性の向上と大型ディスプレイ

ディスプレイサイズは、F-01Aの3.2インチから3.4インチへと拡大され、視認性が向上しました。タッチパネル操作も大幅に進化し、ビューアーポジションに切り替える必要がなくなり、様々な機能を直感的に操作できるようになりました。手書き入力やタッチキー入力にも対応し、使いやすさが格段に向上しています。また、F-09Aで好評だったショートカットメニューも搭載されています。

強化された防水・防塵性能と充実のセキュリティ

F-01Bは、防水性能も強化されIPX8等級を取得。水深1.5mでの撮影も可能になりました。防塵性能もIP5X等級をクリアしています。

セキュリティ面では、富士通製端末の定番である指紋センサーに加え、「開閉ロック」機能と「画面オフロック」機能を搭載。端末のセキュリティをより強固なものにしました。「プライバシーモード」では、特定の人物やグループに関する情報を非表示にすることができ、プライバシー保護にも配慮されています。さらに、microSDカードへのパスワード設定も可能です。

その他機能

・受信メール件数は2500件に増加
・進化した「スーパーはっきりボイス3」による高音質通話
・オートGPS対応

発売とソフトウェアアップデート

F-01Bは2009年11月20日に発売されました。その後、いくつかのソフトウェアアップデートが行われ、様々な不具合が修正されました。アップデートの内容としては、電話帳のメール情報更新、手書き文字入力画面の不具合、圏外表示の不具合、サイドキーと背面液晶の不具合、フルブラウザのショートカット機能不具合、使い方ガイドの不具合、メール受信時のイルミネーション表示不具合など、多岐に渡る改善が行われました。また、パケット通信の品質向上も図られています。

まとめ

F-01Bは、高性能カメラ、大型ディスプレイ、強化された防水・防塵性能、充実のセキュリティ機能を備えた、当時としては非常に魅力的なハイスペック携帯電話でした。多くの機能とアップデートによる改善により、ユーザーに快適なモバイル体験を提供したと言えるでしょう。

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