F-04A

ドコモ スマートシリーズ F-04A：世界最薄の防水ケータイ

2009年2月、NTTドコモから発売されたF-04Aは、富士通が製造したFOMA端末です。ドコモ スマートシリーズに属し、防水機能を備えながら、その薄さが大きな特徴でした。当時、世界最薄の防水携帯電話として広く認知され、多くの消費者の注目を集めました。

洗練されたデザインと充実の機能性

F-04Aは、折りたたみ式で幅48mmのコンパクトなボディに、3.0インチのフルワイドVGA液晶を搭載。高精細な画面で、快適な操作性を実現していました。解像度は480×854ドットで、約26万2144色の発色数を誇り、鮮やかな映像表示を可能としていました。これは、従来の富士通製携帯電話とは異なる液晶タイプで、NECやパナソニックモバイルコミュニケーションズ製の端末で多く採用されていたものと同じでした。

ワンセグ放送の視聴や、FeliCaによる電子マネーサービスの利用も可能でした。さらに、3.6MbpsのFOMAハイスピードにも対応し、高速データ通信も快適に利用できました。インカメラも搭載されており、自撮りが可能な点も大きな魅力でした。

姉妹機であるF-02Aと多くの機能を共有していましたが、F-04Aは防水機能が追加された点が大きな違いです。防水機能を搭載しながらも、最薄部12.8mmという薄さを実現しており、その薄型デザインは、多くのユーザーを魅了しました。サブディスプレイは0.4インチと小型でしたが、F-02Aと比較して3.6mm薄く、11g軽量化に貢献していました。

ただし、GPSやGSMローミング、Bluetoothには非対応でした。また、当時話題となっていたiコンシェル、iウィジェット、iアプリオンラインにも対応していませんでした。BモードメールはWebメールとして提供されていました。

ファッションブランドとのコラボレーション

F-04Aには、「BLUE」というモデルが存在し、ファッションブランド「UNITED ARROWS」とのコラボレーションによって実現しました。デザイン性にもこだわり、洗練されたスタイルを求めるユーザーにも受け入れられる端末でした。

開発から発売までの歴史

F-04Aは、2008年11月5日に他の多くの機種と共に開発が発表されました。その後、技術基準適合証明（TELEC）、電気通信端末機器審査協会（JATE）、連邦通信委員会（FCC）といった各種認証を取得し、2009年2月6日に発売開始となりました。

まとめ

F-04Aは、防水機能、薄型ボディ、高精細液晶、そして充実した機能性を兼ね備えた、バランスのとれた端末でした。世界最薄の防水ケータイという称号も獲得し、その高い技術力とデザイン性が評価されたモデルと言えるでしょう。姉妹機であるF-02Aと比較しながら、その特徴や魅力を理解することで、当時の携帯電話市場におけるF-04Aの位置づけをより深く知ることができるでしょう。

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