F-41C

arrows ケータイ ベーシック F-41Cは、FCNTが開発し、NTTドコモから発売されたフィーチャーフォンです。ドコモの第3.9世代移動通信システム（Xi）と第3世代移動通信システム（FOMA）の両方に対応したデュアルモード端末であり、「ドコモ ケータイ」シリーズの一つとして位置づけられています。

この機種は、2019年7月に発売されたarrows ケータイ F-03L以来、約2年10ヶ月ぶりの「arrows」ブランドのフィーチャーフォンとなります。また、「ドコモ ケータイ」全体で見ても、2021年6月発売のビジネス向けモデル「DIGNO ケータイ ベーシック KY-41B」以来、約11ヶ月ぶりの新機種です。

特徴

F-41Cは、テレビ機能、Bluetooth、Wifiには対応していません。しかし、F-03Lと同等の防水・防塵性能（IPX5/IPX8/IP6X等級）を備えており、浴室などの高湿度環境下でも利用できます。さらに、アメリカ国防総省の調達基準であるMIL規格（MIL-STD-810G/810H）14項目に準拠した高い耐久性能を持っています。外装ケースの側面と背面には、抗菌・抗ウイルス処理が施され、SIAAの認証を取得しています。

通話機能では、F-03Lにも搭載されていた「はっきりボイス」（環境音を調整し、相手の声を強調する機能）、「あわせるボイス」（年齢に合わせて高音域を調整する機能）に加え、マスク着用時のこもった音声をクリアにする「マスク通話モード」が新たに搭載されました。通信速度も向上しており、受信時最大150Mbps、送信時最大50Mbpsを実現しています（F-03Lは受信時最大112.5Mbps、送信時最大37.5Mbps）。

新機能として、迷惑電話対策機能が追加されました。電話帳に登録されていない番号からの着信があった場合、着信音と画面表示で通知し、通話内容は自動で録音されます。通話後には注意を促すメッセージが表示され、録音された内容は後から確認できます。この機能は、全国防犯協会連合会推薦の「優良迷惑電話防止機器」として認定されています。

一方で、F-03Lに搭載されていたワンセグ、おサイフケータイ（Felica）、無線LAN、Bluetoothは非搭載となりました。しかし、機能を絞り込んだことで、ビジネスシーンでの利用が想定されており、端末の低価格化にも貢献しています。ドコモオンラインショップなどでの定価は14,850円です。

その他の機能はF-03Lから引き継がれており、「オープンアシストボタン」、「ATOK」、「最大輝度モード」、「あわせるビュー」、「お気に入り機能ボタン」（最大6個登録可能）などが搭載されています。充電用の卓上ホルダ（USB Type-C）も同梱されています。

歴史

2022年4月28日に開発と発売予定日が発表され、2022年5月13日に発売が開始されました。

関連項目

F-03L
arrows (携帯電話)

注釈

[外部リンク]

arrows ケータイ ベーシック F-41C｜ドコモ ケータイ｜製品｜NTTドコモ
docomo arrows ケータイ ベーシック F-41C - 携帯電話 - FMWORLD.NET（個人）:FCNT

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