FDK

FDK株式会社（FDK Corporation）

FDK株式会社は、電子部品や電池を製造する日本の大手メーカーです。元々は古河グループに属していましたが、現在は富士通の連結子会社となっています。旧社名は富士電気化学（Fuji Denki Kagaku）であり、この名残が現在の社名FDKに受け継がれています。

概要

かつては「FUJI NOVEL」ブランドで知られていましたが、現在はFDKブランドと富士通ブランドを中心に製品を展開しています。パナソニックによる三洋電機の子会社化に伴い、三洋電機から一部事業を承継し、FDKトワイセル株式会社、FDK鳥取株式会社を設立しましたが、後にFDKが吸収合併しました。

主力製品・事業

FDKは、多岐にわたる製品を提供しており、主な製品と事業は以下の通りです。

電池

マンガン電池、アルカリ電池、リチウム電池、ニッケル水素電池など、様々な種類の電池を製造しています。過去には真空管ラジオ用の積層電池も製造していました。現在でもラジオやフラッシュ用の積層電池であるBL015(15F20 22.5V)電池と互換性のあるNC706というリチウム電池を製造しています。また、他社へのOEM供給も積極的に行っており、東芝ライフスタイル、三菱電機、マクセル、兼松、リーダーメディアテクノ、ヤマダホールディングス、セブン&アイ・ホールディングス、全国の生活協同組合（生協店舗）など、多くの企業にアルカリ乾電池をOEM供給しています。

電子部品

高周波デバイス、パワーデバイス、光デバイス、フェライト、圧電製品、キャパシタなど、高度な技術を要する電子部品を提供しています。

その他

乾電池式LEDライトや充電式LEDライトなどの懐中電灯、延長コード、テーブルタップ、イヤホン、点灯管なども製造・販売しています。

主要事業所

FDKは、日本国内に複数の事業所を展開しています。

本社：東京都港区
湖西工場：静岡県湖西市
高崎工場：群馬県高崎市
鳥取工場：鳥取県岩美郡岩美町
鷲津工場：静岡県湖西市
営業所：首都圏（東京都港区）、札幌、仙台、名古屋、大阪、広島、福岡、沖縄（浦添市）

沿革

FDKは、1950年に東京電気化学工業株式会社として設立され、乾電池の製造を開始しました。その後、富士電機製造との資本提携や、富士通信機製造（現・富士通）の子会社化を経て、社名を富士電気化学株式会社に変更しました。2001年には、現在のFDK株式会社に社名を変更し、現在に至ります。近年では、三洋電機からの事業承継や、東芝電池からの設備譲受など、事業規模を拡大しています。

近年の動向

2020年には、従来の電池に使用している電解液を固体に置き換えたSMD対応小型全固体電池SoLiCellの量産を開始すると発表しました。2022年には、市販向けFUJITSUアルカリ乾電池全てにおいて、新開発の「パッシベーションブロック技術」を採用し、連続放電性能を高めた新製品を2023年3月末より順次出荷を開始すると発表しています。

主要関係会社

国内グループ企業

株式会社FDKエンジニアリング
FDKパートナーズ株式会社

海外グループ企業

中国、台湾に製造子会社、アメリカ、ドイツ、シンガポール、香港、韓国、台湾に販売子会社があります。

FDKは、長年にわたり培ってきた技術力と開発力で、高品質な製品を提供し、社会の発展に貢献しています。

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