Fantôme Iris

Fantôme Iris (ファントムイリス) - 耽美な闇を纏うヴィジュアル系バンド

Fantôme Irisは、メディアミックスプロジェクト『from ARGONAVIS』から誕生したヴィジュアル系ロックバンドです。濃い紫をテーマカラーとし、略称は「ファントム」。耽美でゴシックな世界観を構築し、吸血鬼をモチーフとした独特な設定が特徴です。

バンドの概要

Fantôme Irisは、『from ARGONAVIS』の活動の一環として結成されました。作中では名古屋を拠点とするヴィジュアル系バンドとして描かれ、メンバーは派手なメイクとステージネームを使用。女形のメンバーも存在します。また、メンバーは30歳前後の社会人であり、音楽活動を周囲に隠している者もいます。

音楽性とライブパフォーマンス

ヴィジュアル系の中でも耽美系と呼ばれるゴシックな世界観を追求し、楽曲制作とステージパフォーマンスを展開。「吸血鬼」「ダンピール」といった設定を各メンバーに付与し、ファンに周知しています。ライブでは、これらのキャラクター設定を反映した衣装やヘアメイクで世界観を再現。ファンは設定を理解した上で、ライブを楽しんでいます。

音楽性は、ストリングスを多用した耽美な楽曲から、激しいサウンドの"コテ系"まで、幅広いテイストを取り入れています。ボーカルのランズベリー・アーサーは、その多様な楽曲の中で「Fantôme Irisらしさ」を表現することを意識しています。

ライブ活動の特徴

『from ARGONAVIS』の他のバンドとは異なり、Fantôme Irisはボーカルのランズベリー・アーサー以外のメンバーはプロのサポートミュージシャンで構成されています。しかし、サポートメンバーはほぼ固定されており、ランズベリー自身も彼らを正式メンバーとして認識しています。ライブでは、作中の「Fantôme Iris」のキャラクターとしてステージに立ち、演奏や歌唱、MC（ランズベリーのみ）を行います。

ライブMCではライブを「夜会」、ファンを「眷属」と呼び、来場者を「まだ眷属ではない者」と表現するなど、世界観を徹底。FELIX（ランズベリー・アーサー）がLIGHT（冬真）から渡されたワイン（を模したドリンク）を飲み、観客と乾杯するパフォーマンスが恒例となっています。ハロウィンやワンダーランドなど、コンセプトを定めたライブも不定期で開催しています。

楽曲制作の背景

楽曲は基本的に作品のストーリーやキャラクターの心情に基づいて制作され、シドのメンバーをはじめ、様々な作曲家・有名アーティストから提供を受けています。ランズベリー・アーサーがオーディションで歌った曲はシドの「ENAMEL」でした。また、ライブのサポートメンバーであるKENZO（彩冷える）とYOUSAYが、Fantôme Irisの楽曲制作ユニット「UYKADO」に参加しています。

多彩なカバー楽曲

ライブでは、LUNA SEAの「ROSIER」、Janne Da Arcの「BLACK JACK」「ヴァンパイア」、MUCCの「ニルヴァーナ」といったヴィジュアル系の名曲から、「STAND PROUD」（ジョジョの奇妙な冒険）、「聖少女領域」（ローゼンメイデン）などのアニメソングをヴィジュアル系風にアレンジしたカバーまで、幅広い楽曲を披露しています。黒夢の「Miss MOONLIGHT」やL'Arc〜en〜Cielの「DRINK IT DOWN」など、メンバーの発案で選曲されることもあります。2024年のライブでは、X JAPANの「Rusty Nail」のカバーが実現しました。

メンバー構成

担当声優

フェリクス・ルイ=クロード・モンドール（FELIX）：ランズベリー・アーサー
黒川燈（LIGHT）：和田将弥
洲崎遵（ZACK）：福山潤
御劔虎春（HARU）：代永翼
楠大門（D）：鮎川太陽

ライブ出演メンバー

ボーカル（FELIX）：ランズベリー・アーサー
リズムギター（LIGHT）：冬真
リードギター（ZACK）：YOUSAY
ベース（HARU）：Sato→めんま
ドラム（D）：KENZO

Fantôme Irisは、その耽美な世界観と音楽性、そしてライブパフォーマンスを通じて、多くのファンを魅了し続けています。

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