Firefox for Mobile

Firefox for Mobile (ファイアフォックス フォー モバイル)



Firefox for Mobileは、Mozillaが開発しているモバイル端末向けのウェブブラウザです。PC版の[[Mozilla Firefox]]をベースとしており、携帯端末での利用に最適化されています。2009年11月10日に初めて公開され、その後も継続的に開発が進められています。

主な機能



  • - Firefox Sync: PC版Firefoxとの同期機能に対応しており、ブックマークや履歴、パスワードなどを共有できます。
  • - ウェブトラッキング防止: ユーザーのプライバシーを保護するためのウェブトラッキング防止機能が搭載されています。
  • - アドオン機能: 様々な機能拡張が可能なアドオンに対応しています。これにより、ユーザーは自分の好みに合わせてブラウザをカスタマイズできます。
  • - PDF表示: PDF.jsが内蔵されており、ブラウザ内でPDFファイルを表示できます。

対応OS



Android


Android版は2011年3月29日にリリースされました。初期のAndroid版はPC版と同じGeckoエンジンを移植したもので、コードネームはFennecと呼ばれていました。しかし、Fennecの開発はバージョン68で凍結され、メンテナンスモードに移行しました。

その後、バージョン69からはFirefox Previewという名称で、Fennecとは独立して提供されるようになりました。Firefox Previewでは、Android WebViewエンジンの代わりにGeckoViewエンジンが採用され、コードネームはFenixとなりました。Fenixはバージョン79でFirefox Daylightと改称され、メンテナンスモードのFennecと置き換えられました。これによりFennecは事実上EOL(End of Life)となりました。さらに、バージョン103では名称から"Daylight"が外れ、単にFirefoxとして提供されるようになりました。

正式版の他に、テスターや開発者向けにはFirefox BetaとFirefox Nightlyが提供されています。

iOS


iOS版は2014年12月に開発が発表され、2015年11月12日にリリースされました。iOS版では、Appleの方針によりGeckoエンジンではなく、iOSに標準搭載されているWebKitをベースとしたフレームワークが利用されています。

こちらも正式版に加えて、テスターや開発者向けにはTestFlightを通じてFirefox Betaが提供されています。

その他


Maemo版はバージョン7.0まで提供されていました。

Windows Mobile版はバージョン1.1のアルファビルドまで提供されましたが、Windows Phone 7がネイティブアプリの開発を許可するかどうかが不透明だったため、2010年3月22日に開発中止が発表されました。

アドオン



アドオンの対応はPC版Firefoxとほぼ同じで、バージョン1からバージョン56まではXPCOM/XULアドオンに対応していました。バージョン57以降はWebExtensionsアドオンのみに対応しています。拡張機能の仕様はPC版と同じものが採用されていますが、一部APIは未対応です。

当初はPC版と同様にMozilla Add-onsからインストールできましたが、バージョン79から一旦中断されました。その後、ブラウザの拡張機能メニューからMozillaが選別した一部のアドオンのみインストールできるよう制限されました。2020年9月30日には開発者向けにMozilla Add-onsからのインストール機能が一部解放されましたが、正式版では無効のままです。しかし、2023年12月14日には全面解禁され、450を超えるアドオンが利用可能になりました。

なお、デスクトップ版およびAndroid版のFirefox向けに開発されたアドオンは、iOS版Firefoxでは利用できません。

関連項目




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