Fragile/JIRENMA

『fragile／JIRENMA』

『fragile／JIRENMA』は、日本の人気音楽グループEvery Little Thingの17枚目のシングルであり、2001年の1月1日にリリースされました。このシングルは、前作『愛のカケラ』からわずか3か月後の登場で、特異な日付のリリースが計画されました。本作のリリース日は、通常の水曜日ではなく、21世紀最初の日という記念すべき日を選びました。

楽曲の背景

シングルの表題曲「JIRENMA」は、グループのメンバーである伊藤一朗が初めて作曲を担当した作品でもあります。このシングルには、グループの他の楽曲との連携も存在し、次作「Graceful World」と共に一つの物語としてPVが構成されています。この2曲のビデオクリップは、シングルビデオ『fragile〜Graceful World』および特別なビデオクリップ集『BEST CLIPS』に収録されていますが、他のビデオコンピレーションシリーズには含まれていません。

セールスと影響

『fragile』は、発売から短い期間で83.4万枚を売り上げ、特に1998年の8thシングル『Time goes by』に次ぐ高い売上を記録しました。また、ELTの2人体制になってからは最大のセールスとなり、その名声は高まりました。このシングルは、オリコンチャートでも広く評価され、2001年度の年間カラオケチャートで第1位を獲得し、翌2002年と2003年にもランキングに名を連ねました。

世代を越えて愛され続けるこの楽曲は、2012年にはフル配信でプラチナ認定、2023年にはストリーミング再生のゴールド認定を達成しました。「fragile」はEvery Little Thingの代表曲であり、特にライブパフォーマンスの中でも頻繁に演奏される一曲です。2010年のコンサートツアーでは、サビの一部がバックスクリーンに手書きで表示されるユニークな演출が行われました。

受賞歴

「fragile」は、その音楽的価値が認められ、第34回日本有線大賞「有線音楽優秀賞」や第43回日本レコード大賞「金賞」を受賞しました。また、2001年末の『NHK紅白歌合戦』では、TOKIOとの対決で初のポップス歌手として歌唱を披露しました。

収録楽曲

シングルには以下の楽曲が収録されています：

• - fragile （作曲：菊池一仁、編曲：伊藤一朗、桑島幻矢）

フジテレビ系列『あいのり』主題歌（2000年10月 - 2001年9月）

• - JIRENMA （作曲：伊藤一朗、編曲：伊藤一朗、桑島幻矢）

劇場版『頭文字D Third Stage』のエンディングテーマ

• - JIRENMA (FPM Young Soul Mix) （リミックス：Fantastic Plastic Machine）
• - fragile (Instrumental)
• - JIRENMA (Instrumental)

このシングルは、音楽の枠を超えた多くのアーティストに影響を与え、後の作品にもカバーされ、多岐にわたる形で音楽シーンに刻まれています。これにより、Every Little Thingの音楽が世代を超えて、今もなお愛され続けていることが実証されています。

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