Frostbite (ゲームエンジン)

Frostbite（フロストバイト）とは

Frostbiteは、EA DICEによって開発されたゲームエンジンであり、その汎用性の高さから様々なゲームプラットフォームやジャンルで採用されています。当初はファーストパーソン・シューティングゲームであるバトルフィールドシリーズのために開発されましたが、その優れた技術はレースゲームやリアルタイムストラテジーゲーム、スポーツゲームといった多様なジャンルにも適用され、ゲーム業界における重要な存在となっています。

Frostbiteの進化

Frostbite 1.0

2008年に開発されたFrostbite 1.0は、バトルフィールド バッド カンパニーで初めて採用されました。このバージョンでは、HDR Audioという独自のオーディオ技術が導入され、周囲の音量に応じて特定の音を聴きやすくする機能が搭載されました。また、Destruction 1.0という破壊表現技術も初めて実装され、プレイヤーが壁などのオブジェクトを破壊した際の表現を可能にしました。

Frostbite 1.5

2009年に登場したFrostbite 1.5は、バトルフィールド1943やバトルフィールド バッド カンパニー2などに採用されました。Destruction 1.0を改良したDestruction 2.0が搭載され、破壊表現がさらに進化しました。また、Windowsにも対応し、完全ではないもののDirectX 11の一部機能もサポートしました。このバージョンは、メダル・オブ・オナーのマルチプレイヤーモードにも採用され、Frostbiteがバトルフィールドシリーズ以外で利用された最初の事例となりました。

Frostbite 2

2011年に開発されたFrostbite 2は、バトルフィールド3などに採用されています。DirectX 11に完全対応し、APIや64ビットプロセッサにも対応しましたが、DirectX 9のサポートは終了しました。Destruction 3.0では、落下した瓦礫がプレイヤーにダメージを与えるなど、より自然でリアルな破壊表現が可能になりました。また、制圧射撃や乗り物を破壊する前の無効化といったゲームメカニズムもエンジン内でサポートされました。

Frostbite 3

2013年にリリースされたFrostbite 3は、バトルフィールド4などで利用されています。DirectX 11.1に対応し、Destruction 4.0では、プレイヤーの行動が環境に劇的な変化をもたらすようになりました。例えば、バトルフィールド4では、マップ上のダムを破壊することでマップ全体に水が溢れるといった大規模な環境変化が起こります。これらの変化は「レボリューション（Levolution）」と呼ばれ、ゲームプレイに新たな戦略的要素をもたらしました。また、Frostbite 3は、バトルフィールドシリーズ以外にも、FIFAシリーズやEA Sports FCシリーズなどのスポーツゲームにも採用されています。

Frostbiteの採用ゲーム

Frostbiteエンジンは、その高い汎用性から多くのゲームに採用されています。バトルフィールドシリーズをはじめ、FIFAシリーズ、EA Sports FCシリーズ、メダル・オブ・オナーシリーズなど、多岐にわたるジャンルのゲームでその技術が活かされています。

脚注

Frostbiteは、EA DICEが開発し、その技術はゲーム業界に大きな影響を与え続けています。

外部リンク

Frostbite 公式サイト
DICE 公式サイト

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